◇食品、くまモン玩具など展示
熊本市内の障害者就労支援施設19団体でつくる「はーとアラウンドくまもと」(福島貴志代表)が、施設が提供する商品やサービスを多くの人に知ってもらう取り組みを続けている。リーマン・ショック後の不況で落ち込んだままの取引を少しでも増やしていくのが狙い。福島代表(50)は「彼らが持つ能力を発信して仕事の幅を広げたい」と意気込む。
熊本市役所の一室で14日にあった13の就労支援施設が参加した合同説明会。「はーとアラウンドくまもと」主催で、各施設が作ったせんべいやゼリーなどの食品や、県のPRキャラクター「くまモン」を図柄にした玩具などが並んだ。訪れた市の関係者は試食したり、玩具を手に取ったりして品質を確かめた。
就労支援施設では、障害者がそれぞれの症状に合わせた条件で働いて工賃を得ている。ただ、取引先が障害者福祉に理解のある企業や自治体に限られるため、得られる工賃は最大限に働いても月数万円がやっとだという。
国は昨年4月に障害者優先調達推進法を施行し、公的機関が物品やサービスを就労支援施設などに優先的に発注するよう定めた。しかし施設の情報が十分に伝わっていないため、発注に結びついていないのが現状という。
はーとアラウンドくまもとでは、商品開発のプロを招いての合同研修会を開催したり、複数の施設の商品を集めた共同販売を実施したりしている。今後は施設への発注を増やすため、企業や市民へのPRにも力を入れていくという。
毎日新聞 2014年01月16日 地方版
熊本市内の障害者就労支援施設19団体でつくる「はーとアラウンドくまもと」(福島貴志代表)が、施設が提供する商品やサービスを多くの人に知ってもらう取り組みを続けている。リーマン・ショック後の不況で落ち込んだままの取引を少しでも増やしていくのが狙い。福島代表(50)は「彼らが持つ能力を発信して仕事の幅を広げたい」と意気込む。
熊本市役所の一室で14日にあった13の就労支援施設が参加した合同説明会。「はーとアラウンドくまもと」主催で、各施設が作ったせんべいやゼリーなどの食品や、県のPRキャラクター「くまモン」を図柄にした玩具などが並んだ。訪れた市の関係者は試食したり、玩具を手に取ったりして品質を確かめた。
就労支援施設では、障害者がそれぞれの症状に合わせた条件で働いて工賃を得ている。ただ、取引先が障害者福祉に理解のある企業や自治体に限られるため、得られる工賃は最大限に働いても月数万円がやっとだという。
国は昨年4月に障害者優先調達推進法を施行し、公的機関が物品やサービスを就労支援施設などに優先的に発注するよう定めた。しかし施設の情報が十分に伝わっていないため、発注に結びついていないのが現状という。
はーとアラウンドくまもとでは、商品開発のプロを招いての合同研修会を開催したり、複数の施設の商品を集めた共同販売を実施したりしている。今後は施設への発注を増やすため、企業や市民へのPRにも力を入れていくという。
毎日新聞 2014年01月16日 地方版