県内の三つの大学の学生が高齢者宅や障害者宅の除雪ボランティア活動を広げようと手を結んだ。山形大工学部(米沢市)、米沢女子短期大(同)、東北芸術工科大(山形市)の87人の学生たちが、今年は米沢市内の高齢者宅で5回の雪かき作業を予定している。
この活動の中心となっているのは、山形大工学部の東山研究室(東山禎夫教授)の学生と大学院生ら。きっかけは山形県で死者13人、重軽傷者270人を出した2006年の記録的豪雪。その翌年、甚大な被害の経験をふまえ、学生たちが自分たちに何ができるかを考えたことから始まり、先輩から後輩に受け継いできた。11年度には「やまがたゆきみらい大賞」を受賞している。
代表を務める大学院生1年の大内孝記さん(24)が先輩の意志をついで昨年6月、2大学の学生に声をかけ、14人が応じてくれた。
「県内に学生による除雪ボランティアのネットワークを作りたい。目標は、県内の高齢者のお宅にいつでも電話一本で学生が駆けつけられる態勢」と熱く語る大内さん。山形大の他のキャンパスにも広げたいそうだ。除雪ボランティアの活動は、民生委員、市役所の担当者とも協力しながら計画書を作成し、1年がかりで準備する。募集チラシを校内で配布し、ミーティングを行い、除雪道具を整え、保険にも入るという。
仙台市生まれの大内さんが、山形大に入り、除雪ボランティアをして驚いたのが、どこの家でも「家の中に光を入れて」と言われたことだという。
大内さんは「雪かき自体は苦痛かもしれない。でもボランティア活動から得られたものは大きい。何よりも人として成長できる」と語る。得られたものは「人とのコミュニケーション能力。そして、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔」。
21日も山形大工学部の学生43人が米沢市に住む高齢者宅の除雪ボランティア活動を行った。参加した4年生の庄内光貴さん(21)は「地元の秋田県能代市に就職も決まり、間もなく卒業なので、最後に自分にできることがあればと参加した」と笑顔で話した。
毎日新聞 2014年01月24日 地方版
この活動の中心となっているのは、山形大工学部の東山研究室(東山禎夫教授)の学生と大学院生ら。きっかけは山形県で死者13人、重軽傷者270人を出した2006年の記録的豪雪。その翌年、甚大な被害の経験をふまえ、学生たちが自分たちに何ができるかを考えたことから始まり、先輩から後輩に受け継いできた。11年度には「やまがたゆきみらい大賞」を受賞している。
代表を務める大学院生1年の大内孝記さん(24)が先輩の意志をついで昨年6月、2大学の学生に声をかけ、14人が応じてくれた。
「県内に学生による除雪ボランティアのネットワークを作りたい。目標は、県内の高齢者のお宅にいつでも電話一本で学生が駆けつけられる態勢」と熱く語る大内さん。山形大の他のキャンパスにも広げたいそうだ。除雪ボランティアの活動は、民生委員、市役所の担当者とも協力しながら計画書を作成し、1年がかりで準備する。募集チラシを校内で配布し、ミーティングを行い、除雪道具を整え、保険にも入るという。
仙台市生まれの大内さんが、山形大に入り、除雪ボランティアをして驚いたのが、どこの家でも「家の中に光を入れて」と言われたことだという。
大内さんは「雪かき自体は苦痛かもしれない。でもボランティア活動から得られたものは大きい。何よりも人として成長できる」と語る。得られたものは「人とのコミュニケーション能力。そして、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔」。
21日も山形大工学部の学生43人が米沢市に住む高齢者宅の除雪ボランティア活動を行った。参加した4年生の庄内光貴さん(21)は「地元の秋田県能代市に就職も決まり、間もなく卒業なので、最後に自分にできることがあればと参加した」と笑顔で話した。
毎日新聞 2014年01月24日 地方版