東日本大震災で被災した宮城県山元町の障害者支援事業所「工房地球村」が運営するコミュニティーカフェ「カフェ地球村」が15日、事業所敷地にオープンした。震災で縮小した収入源を新たに確保するとともに、被災者が集う憩いの場にしようという障害者の思いが、全国の支援を得て実現した。
カフェは約100平方メートルのトレーラーハウスを改造。調理場のほかカウンター、テーブルの計15席を設け、オリジナルブレンドのコーヒー(250円)や手作りクッキーなどが味わえる。調理や接客は地球村を利用する精神・知的障害者や職員らが担当する。
建設資金は全国の企業、団体からの助成金や寄付を活用。仙台市のコーヒー専門店から技術指導も受けた。初日のオープニングセレモニーには斎藤俊夫町長や町民、支援者ら約100人が出席。コーヒーの試飲もした。
地球村は震災で職員1人が犠牲となり、利用する障害者27人のうち6人が仮設住宅で暮らす。清掃の仕事を請け負っていた海沿いの施設が津波で壊滅するなど、授産事業も3分の2ほどを失った。新たな収入源としてカフェの提案が支援者から出て、障害者も乗り気になったという。
施設長の田口ひろみさん(49)は「『被災者を私たちが元気にする』と施設の利用者は意気込んでいる。小さなカフェだが、ここから町の復興に参加したい」と強調。事業所で働く接客担当の富田真文さん(50)も「障害者が頑張っている姿で、被災者を勇気づけたい」と語る。
住所は山元町真庭名生東75の7。営業は祝日を除く毎週火−土曜日の午前10時〜午後3時。連絡先は0223(37)0205。
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「カフェ地球村」がオープンし、コーヒーを振る舞う店員(左)
河北新報-2012年11月16日金曜日
カフェは約100平方メートルのトレーラーハウスを改造。調理場のほかカウンター、テーブルの計15席を設け、オリジナルブレンドのコーヒー(250円)や手作りクッキーなどが味わえる。調理や接客は地球村を利用する精神・知的障害者や職員らが担当する。
建設資金は全国の企業、団体からの助成金や寄付を活用。仙台市のコーヒー専門店から技術指導も受けた。初日のオープニングセレモニーには斎藤俊夫町長や町民、支援者ら約100人が出席。コーヒーの試飲もした。
地球村は震災で職員1人が犠牲となり、利用する障害者27人のうち6人が仮設住宅で暮らす。清掃の仕事を請け負っていた海沿いの施設が津波で壊滅するなど、授産事業も3分の2ほどを失った。新たな収入源としてカフェの提案が支援者から出て、障害者も乗り気になったという。
施設長の田口ひろみさん(49)は「『被災者を私たちが元気にする』と施設の利用者は意気込んでいる。小さなカフェだが、ここから町の復興に参加したい」と強調。事業所で働く接客担当の富田真文さん(50)も「障害者が頑張っている姿で、被災者を勇気づけたい」と語る。
住所は山元町真庭名生東75の7。営業は祝日を除く毎週火−土曜日の午前10時〜午後3時。連絡先は0223(37)0205。
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「カフェ地球村」がオープンし、コーヒーを振る舞う店員(左)
河北新報-2012年11月16日金曜日