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車いすで熊野古道の歴史や景色楽しむ

 田辺市熊野ツーリズムビューロー(TB)は15、16日、身体障害者向けのモニターツアーを田辺市本宮町などで開いた。車いすの参加者らが熊野古道で歴史や景色を楽しんだ。

 身体障害者に配慮した旅行商品開発のため、TBがモニターを募った。同市などから、車いすの人と付き添いの家族のペア計4組が参加した。

 個人旅行のコースとしても検討するため、参加者はマイカーで移動した。15日は同市中辺路町の熊野古道滝尻王子や本宮町のハーブ園を訪れ、同町の川湯温泉で旅館に宿泊した。

 16日は同町の水呑王子と発心門王子周辺を散策。熊野本宮語り部の会会員の案内に耳を傾けながら、王子社や石碑、紅葉した樹木を間近にして観光を満喫した。熊野本宮大社と旧社地も見学した。

 ツアー中、障害者の旅行介助ガイドを派遣しているNPO・WACわかやま(和歌山市)のガイドが1組ずつに付き、車いすの移動をサポートした。

 参加した御坊市の柳岡克子さんは「古道は舗装部分もあり、車いすでも回れる所だと実感できた。宿泊施設のバリアフリーについても気付いたことがあり、参考にしてもらえれば」、付き添いの田辺市明洋、松下佐暉子さんは「普段は夫のほかにも、一緒に出掛けた重度障害者の介助に回るが、今回は専門のサポートがあって自分も負担が軽かった」と話した。

 TBは参加者へのアンケートを基に来年度、旅行商品を企画する。

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車いすの参加者が、語り部から熊野古道の解説を聞く(16日、和歌山県田辺市本宮町で)

紀伊民報-(2012年11月17日更新)

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