歌や演奏で心身の健康をサポートする音楽療法が、日本でも障害者施設や病院などさまざまな場で取り入れられている。そんな現場の様子を香川県高松市出身の音楽療法士、長坂希望(のぞみ)さん=東京都在住=がつづり、「音楽療法士」というタイトルで出版した。
新水社が発行する「わたしの仕事」シリーズの第1弾。長坂さんは1975年生まれ。高松一高から国立音大声楽学科に進み、卒業後渡米。イリノイ州立大大学院で音楽療法を学んだ。
本書は5章構成で、留学時代の音楽療法にまつわるエピソードや日米で経験した臨床ケースを中心につづる。統合失調症や認知症、半身まひで言葉が出ないなど、さまざまな患者たちが音楽に接し、体の機能を向上させたり、心の安定を得る様子を軟らかな文章で紹介する。
具体的な仕事の手順や音楽療法士を目指す人へのQ&Aも収録。ハウツー本とエッセーの魅力を合わせ持つ読み物となっている。
「保育士や教師など子どもと接する職業の人に音楽療法を知ってもらい、今後は子育てにも役立てることができれば」と長坂さんは話している。
190ページ、1575円。
四国新聞-2012/11/18 10:00
新水社が発行する「わたしの仕事」シリーズの第1弾。長坂さんは1975年生まれ。高松一高から国立音大声楽学科に進み、卒業後渡米。イリノイ州立大大学院で音楽療法を学んだ。
本書は5章構成で、留学時代の音楽療法にまつわるエピソードや日米で経験した臨床ケースを中心につづる。統合失調症や認知症、半身まひで言葉が出ないなど、さまざまな患者たちが音楽に接し、体の機能を向上させたり、心の安定を得る様子を軟らかな文章で紹介する。
具体的な仕事の手順や音楽療法士を目指す人へのQ&Aも収録。ハウツー本とエッセーの魅力を合わせ持つ読み物となっている。
「保育士や教師など子どもと接する職業の人に音楽療法を知ってもらい、今後は子育てにも役立てることができれば」と長坂さんは話している。
190ページ、1575円。
四国新聞-2012/11/18 10:00