色鮮やかなイラストや独創的な造形物など、不思議な感覚に満ちたアート作品の制作を手がける神奈川県平塚市の障害者福祉施設「スタジオクーカ」が発足から5年を迎えた。アートを活用しながら、自立を目指す福祉施設は珍しく、「アートを障害者の自立支援に役立てていきたい」(北沢桃子副施設長)と話している。
スタジオクーカは平成21年に発足、知的・身体・精神障害者など約90人が平塚市内のアトリエで芸術作品の制作に取り組んでいる。スタジオでは障害者を「作家」と呼び、思いのままに描いたイラストや雑貨・フィギュア制作などに励む。
中には、軽作業が苦手で他の福祉作業所で受け入れられなかった障害者もいるという。しかし、ひとたび筆を握ると鮮やかなデザインの絵画を仕上げるなどアーティストとしての才能が開花。生地メーカーのデザインに作品が採用され、バッグなどの布製品として全国で販売されているケースもある。
知的障害を抱える男性(60)は「(50年以上)絵を描いたことはなかった」というが、「筆を握ると、絵を描きたくなった」といい、描いた作品がポップなイメージのイラストとなって即売会でも人気を博している。「障害者自身も自分の才能に驚きながら、楽しんでいる」(北沢副施設長)。
発足当初は障害者アートに対する社会的な理解が不足していた面もあったが、最近では「障害者アートに囲まれていると絵本に入り込んだような感覚になる」と幅広い年齢層に支持されている。
3月末まで、障害者自らが企画したユーモアあふれる人形劇や紙芝居、似顔絵の展示即売会といったイベントを茅ケ崎市の商業施設「茅ケ崎ラスカ」で開催。スタジオクーカでも作品を販売しており、「障害者アートを見たことがない人はぜひ味わってほしい」と呼びかけている。問い合わせは(電)0463・73・5303。
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「スタジオクーカ」では独創的なアート作品の制作が手がけられている=神奈川県平塚市平塚
2014.3.14 22:30 MSN産経ニュース
スタジオクーカは平成21年に発足、知的・身体・精神障害者など約90人が平塚市内のアトリエで芸術作品の制作に取り組んでいる。スタジオでは障害者を「作家」と呼び、思いのままに描いたイラストや雑貨・フィギュア制作などに励む。
中には、軽作業が苦手で他の福祉作業所で受け入れられなかった障害者もいるという。しかし、ひとたび筆を握ると鮮やかなデザインの絵画を仕上げるなどアーティストとしての才能が開花。生地メーカーのデザインに作品が採用され、バッグなどの布製品として全国で販売されているケースもある。
知的障害を抱える男性(60)は「(50年以上)絵を描いたことはなかった」というが、「筆を握ると、絵を描きたくなった」といい、描いた作品がポップなイメージのイラストとなって即売会でも人気を博している。「障害者自身も自分の才能に驚きながら、楽しんでいる」(北沢副施設長)。
発足当初は障害者アートに対する社会的な理解が不足していた面もあったが、最近では「障害者アートに囲まれていると絵本に入り込んだような感覚になる」と幅広い年齢層に支持されている。
3月末まで、障害者自らが企画したユーモアあふれる人形劇や紙芝居、似顔絵の展示即売会といったイベントを茅ケ崎市の商業施設「茅ケ崎ラスカ」で開催。スタジオクーカでも作品を販売しており、「障害者アートを見たことがない人はぜひ味わってほしい」と呼びかけている。問い合わせは(電)0463・73・5303。

「スタジオクーカ」では独創的なアート作品の制作が手がけられている=神奈川県平塚市平塚
2014.3.14 22:30 MSN産経ニュース