Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

手話通訳支援を拡充 携帯購入や冠婚葬祭も

 佐賀市は4月から、聴覚障害者の生活支援のために派遣している手話通訳奉仕員と、話の内容をその場で文字にして伝える要約筆記奉仕員の派遣先を拡充する。派遣先はこれまで医療機関や官公庁に限られていたが、利用者の要望を受けて携帯電話の契約手続きと冠婚葬祭を派遣先の対象に加える。

 各市町は聴覚障害者から申請を受けると、一定の講習を受けた手話奉仕員、要約筆記奉仕員を派遣している。聴覚障害者は医師からの病状説明や官公庁窓口での手続きなどを手話や文字で確認でき、意思疎通がしやすくなる。

 佐賀市はスマートフォンなどを購入する際、「専門用語が多く、契約内容も難しい」という難聴者の意見や、葬儀で進行状況が分からずに「自分だけ取り残された感じがした」という声などを受け、派遣先を拡充することにした。

 昨年度の派遣実績は手話通訳が168件、要約筆記が18件だった。新年度当初予算では奉仕員の派遣・研修費として、約166万円を提案している。

 田中稔保健福祉部長は「聴覚障害者が少しでも不自由を感じなくていいように、基本的な生活の手助けになれば」と話す。2013年3月末現在、佐賀市内の聴覚障害者は935人。

Image may be NSFW.
Clik here to view.

佐賀市の手話通訳奉仕員養成講座。携帯電話の契約や冠婚葬祭にも派遣されるようになる=2013年8月、佐賀市天祐の県総合福祉センター

2014年03月15日更新 佐賀新聞

Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>