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障害者の自立、就労の場確保へ あす淡路花博跡地に 「気楽に来店を」 /兵庫

 NPO「ぶったぁ福祉会」(淡路市岩屋)が運営し、障害者が働く食堂「ひとやすみ」が淡路花博跡地の同市夢舞台に3日、オープンする。調剤薬局とコンビニが併設する建物の一部を、所有者から無料で借りて営業するもので、同福祉会は「市民が気軽に立ち寄れる店にしていきたい」と張り切っている。

 花博跡地は、市が「夢舞台ニュータウン」として病院や企業などを誘致している。昨年、ドラッグストア用地への進出企業の提案公募で、島内などで調剤薬局を運営する新世薬品(同市志筑新島)が調剤薬局とコンビニ、障害者が働く軽食コーナーを併設した施設を提案して採用された。

 同福祉会は障害者の自立や社会参加を支援するための多様な事業を展開。新世薬品の赤松優仁社長(55)が障害者の働く場として食堂を運営してもらえるよう申し入れし、福祉会が「障害者の自立支援、就労の場確保につながる」と受諾した。

 建物は鉄骨平屋建て約600平方メートル。食堂は約150平方メートルで、新世薬品が内装などを手掛けた。福祉会はテーブルや椅子、調理器具、厨房機器などをそろえた。家賃は無料で、光熱費は福祉会が負担するという。

 テーブルが14席があり、約40人が座れる。生活援助員5人と障害者10人が交代で店を運営し、障害者が接客などにあたる。月曜から土曜の週5日間(日曜と祝日、水曜を除く)の開店で、営業時間は午前8時半〜午後3時半。朝はモーニングサービス、昼は日替わり定食やカレー、うどん、飲み物を提供する。

 赤松社長は「障害者の自立と就労を支援できないかと思って食堂を提案した。これからも(協力し合って)地域のために頑張っていきたい」、同福祉会の中谷勇一代表理事は「障害者の働く場として定着できるようにしていきたい」と話している。

毎日新聞 2014年04月02日 〔淡路版〕

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