福祉と市場、その関係は「公」と「私」の関係でもある。新しい公と私のコラボレーションを探していた僕は、3月のある日、大阪にあるアトリエ インカーブを訪れた。
アトリエは天王寺からさらに南に下った郊外にある。周りに畑や空き地が残る陽(ひ)だまりの中にこぢんまりとした建物があった。中に入ると奥行きもあり、吹き抜けもあって、光が部屋中に満ちている。これが社会福祉法人の施設だとは、言われなければわからないであろう。
ここでは福祉畑ではなく、(今は社会福祉士などの資格も取っているが)アート・デザイン畑を歩んできたスタッフたちがアーティストたちの支援を行っている。アーティストは総勢26人。全員が――社会の基準で言えば――知的障害者である。
2014年4月9日23時30分 朝日新聞デジタル
アトリエは天王寺からさらに南に下った郊外にある。周りに畑や空き地が残る陽(ひ)だまりの中にこぢんまりとした建物があった。中に入ると奥行きもあり、吹き抜けもあって、光が部屋中に満ちている。これが社会福祉法人の施設だとは、言われなければわからないであろう。
ここでは福祉畑ではなく、(今は社会福祉士などの資格も取っているが)アート・デザイン畑を歩んできたスタッフたちがアーティストたちの支援を行っている。アーティストは総勢26人。全員が――社会の基準で言えば――知的障害者である。
2014年4月9日23時30分 朝日新聞デジタル