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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害児の家族と健常者、交流と癒やし−−あす茅ケ崎 /神奈川

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 「障害児の母親たちに癒やしの場を提供したい」と、夫たちが企画したチャリティーコンサートが22日、茅ケ崎市民文化会館で開かれる。今回で10回目を迎える催しで、初回から協力してきた在日韓国人2世の世界的バイオリニスト、丁讃宇(ジョンチャヌ)さんがクラシックの名曲を披露する。コンサートの定着によって健常者の聴衆も増えてきており、障害者1との共生の場としても注目を集めている。

 コンサートが始まったきっかけは、障害児を持ちつつ、仕事で世話を妻に任せていた父親たちの会話だった。

 「演奏会案内の『未就学児お断り』を見るたび、騒ぐ子がいるとダメなんだと暗い顔になる」「演奏会に行っても騒ぎ出した我が子を逃げるように連れ帰り、どんどん内にこもって孤立していく」

 父親たちは、疲れ切った妻たちの癒やしの場をつくろうと、障害児とともに聴けるコンサートを計画した。

 そこで相談したのが丁さん。00年に初の南北首脳会談を記念した「統一コンサート」、01年にはJR新大久保駅で転落者を助けようとして犠牲になった2人の追悼コンサートなど、「愛」をテーマに演奏活動を続けていることを知ったからだ。

 これに対し丁さんは「子供がピョンピョンはねたり、大声で叫んだりするのは音楽に感動している証拠。むしろうれしい」と出演を快諾した。収益金は障害児のために寄付することになった。

 当初は障害児の行動に気分を害し、鑑賞途中で帰ってしまう健常者もいたという。

 しかし、回を重ねるごとにリピーターも増え、障害児が騒いでも、ともに最後まで楽しむ人々が多くなったという。

 22日の演奏は「白鳥の湖」など7曲。午後6時半開演。中学生以上2500円。

 障害者も同様だが、付き添いの1人は無料。同館はJR茅ケ崎駅北口徒歩8分。問い合わせは実行委(090・8478・1925)。

毎日新聞 2012年11月21日 地方版

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