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聴覚障害者の活用拡大へ 宝塚市消防本部、PRビデオ作製 /兵庫

 ◇手話交え仕組み、操作法説明

 宝塚市消防本部は、音声での119番通報が難しい人たち向けに携帯電話からメールで通報できる「Web119災害通報システム」の登録者を増やそうと、広報ビデオを製作した。簡単な操作で外出先からでも通報できるため、同消防本部は「聴覚や言葉の障害のある人にぜひ活用してほしい」としている。【粟飯原浩】

 Web119は、同消防本部内にある「宝塚市・川西市・猪名川町消防指令センター」で運用。3市町の住民で、音声での通報が難しい人が利用登録できる。携帯やスマートフォンから通報メールを送ると、自宅か外出先か、救急か火事かなどの情報を携帯などの画面上でのやりとりを通じて知らせることができる。GPS機能を備えた端末なら、消防側は通報者のいる場所を特定できる。

 2011年4月から運用を始めたが、登録者は3市町で8人(10日現在)にとどまるなど十分なPRができていなかった。実際に使われたケースでは従来のファクス通報に比べ、詳しい情報がより早く得られたという。

 ビデオは、脚本、出演、撮影とも同消防本部や同市の職員が担当。約4分の映像には手話通訳もあり、仕組みや操作法を詳しく説明している。

 同消防本部は、ビデオをDVDにして3市町の福祉団体などに配布し、近く無料動画サイトのユーチューブでも配信する予定。問い合わせは宝塚市・川西市・猪名川町消防指令センター(ファクス0797・73・0199、電話77・0119)。

毎日新聞 2014年04月12日 〔阪神版〕

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