県は18日、県内の障害者就労施設がデザインした「知事の名刺」を発表した。県のデザインコンペの応募作品で、表面の知事の名前は筆記デザイン、裏面には諏訪湖や雷鳥を描いた諏訪市福祉作業所「さざ波の家」のデザインなど手作り感満載の2種類で、阿部知事が当面使用する。
昨年4月の障害者優先調達推進法施行に伴い、県は施設からの優先調達を進めており、「知事の名刺はアピール性が高く、事業所にも励みになる」(障がい者支援課)と「知事の名刺」デザインコンペを企画。6施設から21作品の応募があり、知事自らが選んだ。
全応募デザインは同日、連絡先とともに県ホームページに掲載。同課は「名刺をつくっている施設は多いので発注につながれば」と期待し、阿部知事も「ユニークで温かみあるもの、いい作品がさまざまあった。県、市町村、民間の皆様にも積極的に利活用してほしい」と呼び掛けている。
■諏訪湖や天竜川描く
さざ波の家は地元企業などの支援を受け、大型紙すき器具を設置、はがきや名刺、メッセージカードなどを製作している。牛乳や酒のパックをリサイクルし、ミキサーに掛けて細かく砕き、水と混ぜて木枠ですくい、ローラーを繰り返し、室内で乾かす。
知事が使用する名刺も同じ工程で作り、利用者の松木磨(おさむ)さん(24)=同市赤沼=が、諏訪湖や天竜川の写真を参考にデザインした。知事名の「阿部守一」は松木さんの手書き。「小さいころから絵が好きだったのでうれしい」と笑顔を返した。
「福祉作業所の仕事だからといって品質が問われない時代ではない」と1枚ずつ丁寧に仕上げ、和紙の風合いも好評で、昨年秋からの営業もあって最近は注文が少しずつ増え始めた。
原厚子所長は「昨年秋から紙すき作業に力を入れてきた。共同作業が認められた思い。関係者の励みになり、作業所を知ってもらう機会にもなると思う」と喜んでいる。
更新:2014-4-19 6:00 .長野日報
昨年4月の障害者優先調達推進法施行に伴い、県は施設からの優先調達を進めており、「知事の名刺はアピール性が高く、事業所にも励みになる」(障がい者支援課)と「知事の名刺」デザインコンペを企画。6施設から21作品の応募があり、知事自らが選んだ。
全応募デザインは同日、連絡先とともに県ホームページに掲載。同課は「名刺をつくっている施設は多いので発注につながれば」と期待し、阿部知事も「ユニークで温かみあるもの、いい作品がさまざまあった。県、市町村、民間の皆様にも積極的に利活用してほしい」と呼び掛けている。
■諏訪湖や天竜川描く
さざ波の家は地元企業などの支援を受け、大型紙すき器具を設置、はがきや名刺、メッセージカードなどを製作している。牛乳や酒のパックをリサイクルし、ミキサーに掛けて細かく砕き、水と混ぜて木枠ですくい、ローラーを繰り返し、室内で乾かす。
知事が使用する名刺も同じ工程で作り、利用者の松木磨(おさむ)さん(24)=同市赤沼=が、諏訪湖や天竜川の写真を参考にデザインした。知事名の「阿部守一」は松木さんの手書き。「小さいころから絵が好きだったのでうれしい」と笑顔を返した。
「福祉作業所の仕事だからといって品質が問われない時代ではない」と1枚ずつ丁寧に仕上げ、和紙の風合いも好評で、昨年秋からの営業もあって最近は注文が少しずつ増え始めた。
原厚子所長は「昨年秋から紙すき作業に力を入れてきた。共同作業が認められた思い。関係者の励みになり、作業所を知ってもらう機会にもなると思う」と喜んでいる。
更新:2014-4-19 6:00 .長野日報