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埼玉県が発達障害者の就労支援センター開設

相談、就労、定着支援まで一元化

埼玉県は川口市と草加市両市内に、全国初となる発達障害に特化して、就労の相談から職場への斡旋、その後の職場定着支援まで一元化して行う「発達障害者就労支援センター」を6月1日(予定)開設する。

こうした支援は障害者本人の段階によって障害支援施設、ハローワークなどが別々に対応していたため、課題も多かったが一元化することで、継続的な支援を同じ担当者から受けることができるようになる。

運営はその分野ですでに実績のある人材派遣会社「テンプスタッフフロンティア」と「ウェルビー」(いずれも本社は東京都)に委託する。

近年増加する発達障害とは

発達障害は先天的な脳機能の障害で、広汎性発達障害(自閉症やアスペルガー症候群)、学習障害、注意欠陥多動性障害などがあり、その状態像は多様。

他者とのコミュニケーションがとりにくい、こだわりが強いなどの特性が多くみられることから、就職後の人間関係がうまくいかず、定着が難しいケースが多い。

雇用後のフォローがカギ

だが本人の特性とあった仕事内容、周囲が障害を理解し接することで職場への適応も可能であるし、能力を発揮している実例もある。

そこでセンターではまず就労相談を受け、能力を評価し、疑似オフィスの中でコミュニケーションやビジネスマナーを訓練。そこで本人の状態をみながら企業とのマッチングをし、雇用を促進する。

一般的に訓練し就労してもスムーズにいかない事例もあるので、就労した後はセンターのスタッフが職場訪問をして、本人と雇用側の双方の話を聞きながら調整を行うため、受け入れ企業側にとっても心強いシステムとなっている。

2014年5月3日 16:00 障害者雇用インフォメーション

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