脳性まひで重い障害を持つ伊勢崎市の栗原淳さん(43)が、障害者総合支援法に基づき決定された1日18時間の介護給付では空白時間帯が生じるとして、介護サービスを2時間拡充するよう求め、市に変更申請した。2日、記者会見し「24時間必要な人には介護を認めてほしい」と訴えた。
同席した弁護士によると、栗原さんは食事やトイレなど日常生活のほとんどに介護が必要で、言葉を発することはできない。会見では文字盤を使って思いを述べた。
介護施設に入らず1人暮らしを続けている栗原さんは、制度の中で最も重い障害の区分に認定されており、市からの介護給付は1日18時間分。生活保護を利用してさらに4時間分を埋めている。しかし、就寝中も寝返りや排せつ介助が必要で、重度専門のヘルパーが交代で24時間付き添う。「空白の2時間」はヘルパーが無給で働いている状態だという。
伊勢崎市障害福祉課は「18時間の介護給付は市の給付対象者の中では最大。デイサービスなどの通所型施設も利用してみてくださいと言っている」と説明する。「24時間介護」を認めるかどうかは市町村によって基準にばらつきがあり、居住地による不平等が生じているのが実態だ。このため、フルタイムの介護給付を訴える審査請求や訴訟が全国各地で相次いでいる。
毎日新聞 2014年05月03日 地方版
同席した弁護士によると、栗原さんは食事やトイレなど日常生活のほとんどに介護が必要で、言葉を発することはできない。会見では文字盤を使って思いを述べた。
介護施設に入らず1人暮らしを続けている栗原さんは、制度の中で最も重い障害の区分に認定されており、市からの介護給付は1日18時間分。生活保護を利用してさらに4時間分を埋めている。しかし、就寝中も寝返りや排せつ介助が必要で、重度専門のヘルパーが交代で24時間付き添う。「空白の2時間」はヘルパーが無給で働いている状態だという。
伊勢崎市障害福祉課は「18時間の介護給付は市の給付対象者の中では最大。デイサービスなどの通所型施設も利用してみてくださいと言っている」と説明する。「24時間介護」を認めるかどうかは市町村によって基準にばらつきがあり、居住地による不平等が生じているのが実態だ。このため、フルタイムの介護給付を訴える審査請求や訴訟が全国各地で相次いでいる。
毎日新聞 2014年05月03日 地方版