心の問題を抱える子どもや保護者らを支援するため、昨年設立されたNPO法人心の健康相談室こだちのもり(福井市光陽3丁目)は10日、通常総会とパネル討論会を同市の県社会福祉センターで開いた。パネリストは就労と自立の課題について家族が発達障害、うつなどの状況をしっかり受け止め、関係機関と連携しながら長期的に支援することが大事だと指摘した。
昨年5月の法人格取得から1年に合わせて企画。会員や保護者ら約30人が参加した。同NPOの心理カウンセラー熊谷香菜江さんが司会を務め、臨床発達心理士の濱野文代さんら3人のパネリストが、心の問題を抱える人が働き続けるために必要なことについて意見を交わした。
障害者の就労支援などをしているNPO法人スマイルネットワークさかい(坂井市)の黒坂輝雄さんは「常に寄り添う形で支援する枠組みが必要。年間の仕事の見通しを立て達成感を味わうことが大切」と長期的な継続支援の必要性を訴えた。福井障害者就業・生活支援センターの古市峰子さんは、本人も家族も障害だと気づかず、就職で失敗を繰り返す例を挙げ「家族が状況を正しく理解して受け止め、原因が分かったら(福祉サービスを利用するなど)切り替えも必要」と話した。
これに先立つ第1回通常総会では、昨年度の心の問題に関する相談が延べ401人からあったと報告。本年度は相談や学習会のほか、カウンセラーを目指す人の講習など人材育成にも力を入れると決めた。小柳茂臣理事長は「子どもの健康回復と社会的自立を実現するため、知恵を出し、専門機関と連携しながら活動を発展させたい」と述べた。
福井新聞
昨年5月の法人格取得から1年に合わせて企画。会員や保護者ら約30人が参加した。同NPOの心理カウンセラー熊谷香菜江さんが司会を務め、臨床発達心理士の濱野文代さんら3人のパネリストが、心の問題を抱える人が働き続けるために必要なことについて意見を交わした。
障害者の就労支援などをしているNPO法人スマイルネットワークさかい(坂井市)の黒坂輝雄さんは「常に寄り添う形で支援する枠組みが必要。年間の仕事の見通しを立て達成感を味わうことが大切」と長期的な継続支援の必要性を訴えた。福井障害者就業・生活支援センターの古市峰子さんは、本人も家族も障害だと気づかず、就職で失敗を繰り返す例を挙げ「家族が状況を正しく理解して受け止め、原因が分かったら(福祉サービスを利用するなど)切り替えも必要」と話した。
これに先立つ第1回通常総会では、昨年度の心の問題に関する相談が延べ401人からあったと報告。本年度は相談や学習会のほか、カウンセラーを目指す人の講習など人材育成にも力を入れると決めた。小柳茂臣理事長は「子どもの健康回復と社会的自立を実現するため、知恵を出し、専門機関と連携しながら活動を発展させたい」と述べた。
福井新聞