アニメなどサブカル満喫、北九州に障害者施設開設

　アニメや漫画、アイドルなどの関連グッズを集めた障害者支援施設が、北九州市小倉北区上富野にオープンした。室内にはアニメキャラクターのフィギュアや、ゲーム、アイドルのＤＶＤなどが並ぶ。サブカルチャーが好きな障害者に、施設での時間を楽しく過ごしてもらおうという試みだ。

　施設は「みんなの王国」。１８歳以上の知的障害や発達障害を持つ人や重度心身障害者ら、障害程度区分が３（５０歳以上は２）以上の人を対象に生活介護サービスを提供する。利用者が過ごす１階のスペース（約７０平方メートル）に、フィギュアやぬいぐるみなど１０００点を超えるグッズが置かれ、人気漫画、アイドルの雑誌やＤＶＤもある。

　同市内で障害者支援施設を運営するＮＰＯ法人「いこい広場ＤＡＮＤＡＮ」が先月開設した。中西和也理事長（４６）らは、漫画に熱中するなど、サブカルチャーに強い興味を示す障害者と身近に接してきた。一方、特別支援学校の高等部を卒業後、施設になじめず、家に引きこもる人もいるといい、「好きなことを思い切り楽しめる環境を作りたい」と思い立った。

2014年05月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun