涌谷町涌谷の障害者自立支援施設「共生の森」の利用者約40人が4日、同町小里の畑で大豆の種まき作業を行った。今年で10年目。育てた大豆を単品販売するだけでなく、町内外の製造業者に委託して納豆、みそ、豆腐などに加工、地場産品として親しまれている。
大豆栽培は共生の森が社会福祉法人の認可を受け事業を始めた2004年の翌年から続けている。加工品を主とした売り上げは工賃に還元され、2012年の利用者の月額平均工賃は約2万5000円で、県内施設平均の1・5倍という。
この日の種まき作業は共生の森の運営に協力する小里地区の「岸ケ森生産組合」(畑岡茂組合長)の畑の一部約500平方メートルで実施。例年と同じく、あらかじめ掘られた溝に約20センチ間隔で2粒ずつまき、土をかぶせていった。車いすの利用者も笑顔でまく手を休めなかった。
利用者の一人、松村恒次さん(40)は「豊かに実っておいしい納豆やみそになってほしい」と話した。晩秋に収穫する。自前で種まきした分を含め、共生の森の大豆取扱量は例年1・5トン超という。
共生の森は枝豆栽培にも本腰を入れるほか、本場仕様のキムチ、自家栽培いものコンニャク、真夏も提供を続ける焼きいもなどの農産品の加工販売も定着している。
毎日新聞 2014年06月06日 地方版
大豆栽培は共生の森が社会福祉法人の認可を受け事業を始めた2004年の翌年から続けている。加工品を主とした売り上げは工賃に還元され、2012年の利用者の月額平均工賃は約2万5000円で、県内施設平均の1・5倍という。
この日の種まき作業は共生の森の運営に協力する小里地区の「岸ケ森生産組合」(畑岡茂組合長)の畑の一部約500平方メートルで実施。例年と同じく、あらかじめ掘られた溝に約20センチ間隔で2粒ずつまき、土をかぶせていった。車いすの利用者も笑顔でまく手を休めなかった。
利用者の一人、松村恒次さん(40)は「豊かに実っておいしい納豆やみそになってほしい」と話した。晩秋に収穫する。自前で種まきした分を含め、共生の森の大豆取扱量は例年1・5トン超という。
共生の森は枝豆栽培にも本腰を入れるほか、本場仕様のキムチ、自家栽培いものコンニャク、真夏も提供を続ける焼きいもなどの農産品の加工販売も定着している。
毎日新聞 2014年06月06日 地方版