宮城県涌谷町名産の「おぼろ豆腐」などを障害者を雇用して製造する会社「まちの豆腐屋プロジェクト」(涌谷町)が、映画などの聴覚障害者向け字幕の制作に乗り出す。専用の事業所を来年2月に設立し、東京の映像制作大手から事業を請け負う計画だ。字幕制作事業所は県内初になるという。
事業所は町内の町有地を無償で借り、国、県の補助金を活用して建設する。自立支援のため、障害者約40人を雇用する予定。これとは別に、プロジェクトは事業所の設立準備段階から中核を担うスタッフを募っている。
制作する字幕は映画、アニメ、テレビ番組用。せりふや「電話が鳴った」といった情景などを、映像を見ながら専用ソフトで文字にする。
中核スタッフは打ち込み、確認などのほか、新規スタッフの指導にも当たる。同社の森新一専務は「チェッカーと呼ばれる専門職を探しているが、意欲的でパソコンを操作できれば健常者、障害者を問わない」と話す。
プロジェクトは2011年5月設立で、屋号は「涌谷とうふ店」。障害者36人を雇用している。東日本大震災後の施設支援で、移動販売車両の提供や経営指導をしてくれた米国のコンサルタント会社の担当者が東京の映像制作大手に転職。その大手の復興支援で、今回の字幕制作が舞い込んだ。
森専務は「障害者向けの字幕需要は増える。先進的な事業を目指したい」と意気込む。
連絡先はまちの豆腐屋プロジェクト0229(29)9127。
2014年06月23日月曜日 河北新報
事業所は町内の町有地を無償で借り、国、県の補助金を活用して建設する。自立支援のため、障害者約40人を雇用する予定。これとは別に、プロジェクトは事業所の設立準備段階から中核を担うスタッフを募っている。
制作する字幕は映画、アニメ、テレビ番組用。せりふや「電話が鳴った」といった情景などを、映像を見ながら専用ソフトで文字にする。
中核スタッフは打ち込み、確認などのほか、新規スタッフの指導にも当たる。同社の森新一専務は「チェッカーと呼ばれる専門職を探しているが、意欲的でパソコンを操作できれば健常者、障害者を問わない」と話す。
プロジェクトは2011年5月設立で、屋号は「涌谷とうふ店」。障害者36人を雇用している。東日本大震災後の施設支援で、移動販売車両の提供や経営指導をしてくれた米国のコンサルタント会社の担当者が東京の映像制作大手に転職。その大手の復興支援で、今回の字幕制作が舞い込んだ。
森専務は「障害者向けの字幕需要は増える。先進的な事業を目指したい」と意気込む。
連絡先はまちの豆腐屋プロジェクト0229(29)9127。
2014年06月23日月曜日 河北新報