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「しゃべるテレビ」普及中…三菱電機、パナ 視覚障害者や高齢者にニーズ

 テレビの番組表やリモコンのボタンの種類などを音声で知らせる「しゃべるテレビ」が、三菱電機から発売されてから今年で5年を迎えた。視覚障害者や高齢者のニーズに応じて読み上げ対象を順次拡大してきたしゃべるテレビは好評で、2年前にはパナソニックも参入。地上デジタル化に伴いテレビが扱う情報が多様化するなか、あらゆる人にとって使いやすい「ユニバーサルデザイン」のテレビとして普及が進んでいる。

 三菱電機は平成19年に発売した液晶テレビ「リアル」から、番組表データを音声で案内する「しゃべるテレビ」機能を搭載した。その後も、本体の初期設定やリモコンのボタンの種類、録画一覧などを自動で読み上げる機能を拡大。全国の視覚障害者向けイベントでしゃべるテレビを展示するなどして、地道に周知してきている。

 パナソニックは22年から、薄型テレビ「ビエラ」に音声読み上げ機能を標準搭載。23年からは録画機「ディーガ」全機種にも同様の機能を付加した。今春からは英国向けのテレビにも搭載し、王立盲人擁護協会から「障害によって差別をしないデザイン」として賞を受けた。

 デジタル放送への移行で「テレビの操作はかなり複雑になり、利用者に苦痛を与えかねない商品」(三菱電機)になるなか、両社は共同で、音声読み上げ機能の使い方を説明するインターネットのポータルサイトも立ち上げている。

 厚生労働省の統計では視覚障害者は全国に約30万人。多くの人が情報を得る手段としてテレビ音声を利用しているとみられ、京都市の社会福祉法人、京都ライトハウスでは「デジタルならではの便利さは認められてきているので、もっと機能を進化させてもらえれば」と期待していた。

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「しゃべるテレビ」の使い方が説明された視覚障害者のイベント(三菱電機提供)

MSN産経ニュース-2012.11.25 22:26

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