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Channel: ゴエモンのつぶやき
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知的障害者W杯FWに京都の17歳

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■白河総合支援学校3年徳村君 世界舞台に気合

 「もう一つのワールドカップ(W杯)」とも呼ばれ、8月12〜24日にブラジルで開催される知的障害者サッカー世界選手権大会の日本代表メンバーに、京都市立白河総合支援学校3年の徳村雄登君(17)が攻撃の核となるフォワードで選ばれた。代表18人のうち高校生は3人のみで、関西では唯一の選出。「世界の舞台でプレーできると思うと今から鳥肌が立つ。応援してくれる人たちのためにも活躍したい」と意気込む。

 大会は「国際知的障害者スポーツ連盟」が主催し、1994年から始まった。4年に1度、国際サッカー連盟(FIFA)のW杯と同年に同じ開催地で行われており、試合はFIFAルールに準じている。

 徳村君は小学2年からサッカーを始め、中学校では育成学級の中でただ1人、サッカー部に所属してレギュラー争いに加わった。卒業後進学した白河総合支援学校にはサッカー部がないため、一般のクラブチームで技術を磨いてきた。

 昨年12月、同級生の誘いで西京区を拠点とする知的障害者サッカーのクラブチーム「FCアスカ」に加入したのが飛躍のきっかけに。188センチという恵まれた体格と、ボールを操る技術の高さにほれ込んだ篠崎昇監督(62)が、世界大会のことを伝え、「やる気があれば行けるぞ」と背中を押してくれた。

 1月には関西選抜の一員として各地域選抜の合宿に参加。巧みなボールさばきとひたむきなプレーが日本代表監督の目に留まり、2月に代表入りを果たした。

 これまで「かっこいい」という理由でサッカーを続けてきたが、日本代表に選ばれてからはジムで筋力強化に励み、週2〜3日のクラブチームの練習に参加してシュートの精度やドリブルのキレを高めるなど、これまで以上に本気で取り組むようになった。

 5月に足首を捻挫し、今は練習から離れているが、篠崎監督は「フィールド全体を見渡せる冷静さと、ボールをキープする力は抜群。けがが治ればスタメンも夢ではない」と話す。

 南アフリカで開かれた前回の世界大会で日本は11か国中10位。大会前に強化合宿に臨む徳村君は「レベルアップしてチームの力になりたい」と語り、「知的障害者サッカーはまだまだ知られていないので、良い結果を残してもっと広めたい」。世界大会での躍進、そして2020年の東京パラリンピック出場と、大きく夢をふくらませている。

2014年06月25日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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