◆中津川の下村選手「優勝目指す」
「もう一つのワールドカップ(W杯)」で世界の頂点を目指す─。8月にブラジルで開催される国際知的障害者スポーツ連盟(INAS―FID)主催の「サッカー世界選手権」に、中津川市駒場の会社員下村憲成さん(19)が出場する。県内から唯一、日本代表に選ばれ、日の丸を背負って大舞台に挑む。下村さんは「精いっぱいプレーし、優勝を目指したい」と意気込んでいる。
大会は国際サッカー連盟(FIFA)のW杯と同じく4年に1度行われることから、「もう一つのW杯」と呼ばれる。2連覇中のサウジアラビアなど世界16カ国が出場する予定で、4組でリーグ戦を行った後、上位各2チームが決勝トーナメントに進む。日本は4回目の出場。日本代表選手は18人で、下村さんは攻撃の要の選手として、相手ゴールを狙う。
下村さんは、恵那特別支援学校で先生に誘われて入った部活動で本格的にサッカーを始めた。小学校でも一時、サッカークラブに所属し、基礎は身に付いていたため、すぐに頭角を現した。2年生でU−18日本代表に選ばれ、オランダ遠征を経験。一昨年のぎふ清流大会では、県代表の準優勝に貢献した。「オランダ遠征で世界のレベルが分かったことが大きな経験になった」と言うように、U−18での活躍が認められ、今回の代表選出が決まった。
日ごろは恵那金属製作所(中津川市小川町)に勤務しながら、毎週日曜日に知的障害者の県代表チームで練習に励んでいる。深澤文貴監督(33)は「自分に足りないところを常に考えて工夫し、練習に取り組んでいる。身体能力が高く、海外の選手にも当たり負けしない力がある」と、活躍を期待する。
下村さんは5月に左股関節を痛め、現在は本格的な練習は控えているが、19日から東京都で行われる代表チームの合宿に向けてコンディションを整えている。8月5日から栃木県で行われる最終合宿を経て、8日にブラジルに発つ。
大会は13日に開幕する。下村さんは「けがも順調に回復してきている。本番ではチームに貢献するプレーをしたい」と力を込める。
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日本代表としてブラジル大会に出場する下村憲成さん=土岐市泉町河合、東濃フロンティア高校
2014年07月08日09:09 岐阜新聞
「もう一つのワールドカップ(W杯)」で世界の頂点を目指す─。8月にブラジルで開催される国際知的障害者スポーツ連盟(INAS―FID)主催の「サッカー世界選手権」に、中津川市駒場の会社員下村憲成さん(19)が出場する。県内から唯一、日本代表に選ばれ、日の丸を背負って大舞台に挑む。下村さんは「精いっぱいプレーし、優勝を目指したい」と意気込んでいる。
大会は国際サッカー連盟(FIFA)のW杯と同じく4年に1度行われることから、「もう一つのW杯」と呼ばれる。2連覇中のサウジアラビアなど世界16カ国が出場する予定で、4組でリーグ戦を行った後、上位各2チームが決勝トーナメントに進む。日本は4回目の出場。日本代表選手は18人で、下村さんは攻撃の要の選手として、相手ゴールを狙う。
下村さんは、恵那特別支援学校で先生に誘われて入った部活動で本格的にサッカーを始めた。小学校でも一時、サッカークラブに所属し、基礎は身に付いていたため、すぐに頭角を現した。2年生でU−18日本代表に選ばれ、オランダ遠征を経験。一昨年のぎふ清流大会では、県代表の準優勝に貢献した。「オランダ遠征で世界のレベルが分かったことが大きな経験になった」と言うように、U−18での活躍が認められ、今回の代表選出が決まった。
日ごろは恵那金属製作所(中津川市小川町)に勤務しながら、毎週日曜日に知的障害者の県代表チームで練習に励んでいる。深澤文貴監督(33)は「自分に足りないところを常に考えて工夫し、練習に取り組んでいる。身体能力が高く、海外の選手にも当たり負けしない力がある」と、活躍を期待する。
下村さんは5月に左股関節を痛め、現在は本格的な練習は控えているが、19日から東京都で行われる代表チームの合宿に向けてコンディションを整えている。8月5日から栃木県で行われる最終合宿を経て、8日にブラジルに発つ。
大会は13日に開幕する。下村さんは「けがも順調に回復してきている。本番ではチームに貢献するプレーをしたい」と力を込める。

日本代表としてブラジル大会に出場する下村憲成さん=土岐市泉町河合、東濃フロンティア高校
2014年07月08日09:09 岐阜新聞