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知的障害者、地域でどう支える 札幌市がハンドブック 対話のポイント紹介

 札幌市は、知的障害がある人と対話するためのノウハウをまとめた「コミュニケーションハンドブック」を発行した。知的障害者に接する際のポイントや、日常生活でのサポート方法を事例を交えて分かりやすく紹介。1万部作製し、各区役所などで配布している。

 2年前に白石区で起きた知的障害者の女性とその姉の孤立死を受けて、住民が知的障害者に偏見を持たずに接することができる地域づくりが必要として、市が作製を進めてきた。A4判6ページ。知的障害や発達障害の特徴を紹介した上で、「笑顔でゆっくり話しかける」など、知的障害者とコミュニケーションを取る際のコツを4点に絞ってまとめた。また、「レジでの支払い」や「公共交通機関を利用する場合」など六つの事例を挙げて、「簡単な言葉に置き換えて、必要な情報を具体的に説明する」など対応策を記した。

 このほか、「みちをおしえて」「きぶんがわるい」など、イラスト入りの文章を知的障害者に見せながら意思疎通を図る「コミュニケーション支援ボード」の活用方法も明記した。

 障害者の保護者でつくる「札幌市手をつなぐ育成会」が監修し、10日から配布を始めた。市障がい福祉課は「知的障害者にとって、話し言葉でのコミュニケーションは大きなバリア。地域や、職場で応用編を作って活用してもらえれば」と呼び掛けている。問い合わせは同課(電)211・2936へ。

(07/31 16:00) 北海道新聞

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