夏の甲子園に県代表として出場する坂出商は、地元の社会福祉法人「楽笑福祉会」(坂出市西庄町、山条真嗣理事長)に通う障害者が再生した「エコボール」を使って、練習に励んできた。1日には同福祉会がエコボール50球と千羽鶴を贈呈し、利用者は「頂点を目指してがんばって」とエールを送る。
楽笑福祉会は、障害者の就労支援活動の一環として、昨年4月から1球50円からで硬式野球ボールを修繕している。縫い目の糸がほつれるなどして使えなくなったボールを引き取って、汚れを拭き、新しい赤い糸で手縫いする。すべて手作業だ。
最初の顧客が坂出商だった。事業を知った宮武正義監督が、「子どもたちに道具を大切にする気持ちを養いたい」という思いから依頼してきた。
そんな縁のあった坂出商が先月、県大会で優勝を決めると、同福祉会の利用者らは涙を流して大喜びし、翌日から千羽鶴を折り始めた。完成した千羽鶴には、ボールの修理で使う赤い糸でつながれた「頂点」の文字が浮かび上がる。
山上雄大主将(3年)は「使い慣れたボールが生まれ変わるのはうれしい。甲子園でプレーできるのも、こうやって支えてきてくれた人々のおかげです」と感謝していた.
毎日新聞 2014年08月08日 地方版
楽笑福祉会は、障害者の就労支援活動の一環として、昨年4月から1球50円からで硬式野球ボールを修繕している。縫い目の糸がほつれるなどして使えなくなったボールを引き取って、汚れを拭き、新しい赤い糸で手縫いする。すべて手作業だ。
最初の顧客が坂出商だった。事業を知った宮武正義監督が、「子どもたちに道具を大切にする気持ちを養いたい」という思いから依頼してきた。
そんな縁のあった坂出商が先月、県大会で優勝を決めると、同福祉会の利用者らは涙を流して大喜びし、翌日から千羽鶴を折り始めた。完成した千羽鶴には、ボールの修理で使う赤い糸でつながれた「頂点」の文字が浮かび上がる。
山上雄大主将(3年)は「使い慣れたボールが生まれ変わるのはうれしい。甲子園でプレーできるのも、こうやって支えてきてくれた人々のおかげです」と感謝していた.
毎日新聞 2014年08月08日 地方版