阿南市那賀川町敷地の障害者支援施設「シーズ今津」を利用する障害者らが和三盆など県産品を使って作るクッキーが好評だ。今秋から東京都内で販売を始めたが、約2週間で在庫がほぼ無くなる売れ行きで、予約の問い合わせも相次いでいるという。丹精を込めて手作りする利用者らは「徳島を代表する菓子に」と意気込んでいる。
知的障害者らが通う同施設では、5年ほど前から焼き菓子の製造販売を手掛ける。昨年、「味にこだわった菓子を販売し利用者の自立につなげたい」と県産品を使った菓子を作ることに。利用者らは、自分たちが商品を卸す徳島市内の飲食店主からアドバイスを受けながら試行錯誤を繰り返し、1年間かけて完成させた。
味は、和三盆、番茶、ユズの3種類。食べやすさや持ち運びやすさを考慮した一口サイズで、アレルギー体質の人も食べられるよう卵は使っていない。また、菓子のパッケージも美術関係の専門家の意見を取り入れ、見た目も重視したほか、あくまで味で売りたいと福祉施設の名前を大きく表示していない。
10月上旬から、東京都千代田区のJR有楽町駅前にある地域特産品のアンテナショップ「徳島・香川トモニ市場」で1箱315円(5個入り)で販売を始めたが、約2週間でほぼ完売したという。
クッキー作りは施設の利用者数人が担当するが、和三盆などを練り込む生地作りから焼き上げまで1個ずつ手作業なため、大量生産はできず2日間で30個ほど作るのがやっと。一方で、追加注文や問い合わせが相次ぎ、年明けまで予約が埋まっているという。
同施設管理者の古賀健雄さんは「利用者にやりがいを感じてもらうだけでなく、徳島ならではの味を多くの人にPRしたい」と話している。
毎日新聞 2012年11月30日 地方版
知的障害者らが通う同施設では、5年ほど前から焼き菓子の製造販売を手掛ける。昨年、「味にこだわった菓子を販売し利用者の自立につなげたい」と県産品を使った菓子を作ることに。利用者らは、自分たちが商品を卸す徳島市内の飲食店主からアドバイスを受けながら試行錯誤を繰り返し、1年間かけて完成させた。
味は、和三盆、番茶、ユズの3種類。食べやすさや持ち運びやすさを考慮した一口サイズで、アレルギー体質の人も食べられるよう卵は使っていない。また、菓子のパッケージも美術関係の専門家の意見を取り入れ、見た目も重視したほか、あくまで味で売りたいと福祉施設の名前を大きく表示していない。
10月上旬から、東京都千代田区のJR有楽町駅前にある地域特産品のアンテナショップ「徳島・香川トモニ市場」で1箱315円(5個入り)で販売を始めたが、約2週間でほぼ完売したという。
クッキー作りは施設の利用者数人が担当するが、和三盆などを練り込む生地作りから焼き上げまで1個ずつ手作業なため、大量生産はできず2日間で30個ほど作るのがやっと。一方で、追加注文や問い合わせが相次ぎ、年明けまで予約が埋まっているという。
同施設管理者の古賀健雄さんは「利用者にやりがいを感じてもらうだけでなく、徳島ならではの味を多くの人にPRしたい」と話している。
毎日新聞 2012年11月30日 地方版