【ママからのご相談】
三人の子どもを持つ母です。先日、小学校で個人面談があり、担任の先生から、「発達障害が疑われますので、検査を受けてください」と言われました。授業にはついていけているものの、集団行動などに問題があるようです。面談の日から子どもとの接し方に悩み続けています。
●A. 特別視せず、子どもを支えてあげることです。
初めまして。塾講師をしているときに同様の相談を受けたことのある桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
入学前の知能検査等では異常が見られなかったのに、学年が上がったら発達障害が明らかになってきたという話をよく耳にします。しかも学習面ではまったく問題がないというケースも多いようです。実際に息子のクラスにも同じようなケースのお子さんがいます。
お母さんとしては、先生からこのような話をされたら、驚きと落胆が入り交じり、精神的に疲れてしまっているでしょう。落ち込んでいても親である以上、「この子は障がいを持っているんだ」と特別視をしないということが大切です。
●発達障害とは?
発達障害者支援法において発達障害は、このように定義されています。
『自閉症、アスペルガー症候群、その他広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの』と、難しく書かれていますが、発達障害は低年齢の段階でさまざまな症状が絡み合って発症するものということです。
大きく分けて、
・コミュニケーション障害(相手の言葉の意図を読むのが苦手など)
・社会性の障害(社会的にふさわしい行動が取りづらいなど)
・想像力の障害(同じ行動パターンを繰り返してしまうなど)
があります。
言葉や学習面に問題が出てくる場合もありますが、中には学習面は何ともなく日常生活に支障がある場合もあります。
●検査を受けるとは?
文部科学省が制定した『特別支援教育制度』に基づき、検査が行われます。
各地方自治体には、就学指導委員会があり、児童・保護者・学級担任・就学指導委員だけでなく、専門家の意見聴取も義務づけられています。
検査内容は、子どもが行う『知能検査』と保護者が記入する『社会生活能力検査』そして、親子で受ける『医学検査(無料)』の3つになります。その後、これらの検査結果を元にして、学校長から説明がなされます。
●親が大事にするべきこと
ただ落胆するのではなく、個性の一つだと受け止めることが大切です。
訳もわからず親や先生からの視線が変わってしまい、一番困るのは子どもです。検査を受け、子どもの状況を知ることが先へ進むためのカギになります。どんなものにでも対応方法がありますから、子どもが生活しやすいようにしてあげることが大事なのではないでしょうか。
大人の事情もありますが、今一番大事なのは子どもの事情です。お母さんは前向きに取り組む家庭が多いですが、お父さんもしっかり子どもを見てあげなくてはなりません。「普段からちゃんと見ていないからこんなことになるんだ!」なんてことは口が裂けても言ってはいけません。
二人の子どもなのですから。一緒に考えて協力して子どもを支えることが必要なのです。
ーーーーーーーーーー
先生から発達障害を告げられたら、親は確実に落ち込みます。考えすぎてしまい、自分の方がおかしくなってしまうのではないかとさえ思ってしまうでしょう。
世の中には、勉強もできてコミュニケーションもしっかり取れて、想像力が豊かな人なんてなかなかいるものではありません。
親が子どもを信じてあげて、できないところを手助けしてあげてください。それだけで、子どもは自分らしく生活することができます。それが大事なところなのです。
【参考文献】
・『マンガでわかる心療内科』ゆうきゆう・著
(ライタープロフィール)
桜井涼(フリーライター)/新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!
本記事は「パピマミ」から提供を受けております。
三人の子どもを持つ母です。先日、小学校で個人面談があり、担任の先生から、「発達障害が疑われますので、検査を受けてください」と言われました。授業にはついていけているものの、集団行動などに問題があるようです。面談の日から子どもとの接し方に悩み続けています。
●A. 特別視せず、子どもを支えてあげることです。
初めまして。塾講師をしているときに同様の相談を受けたことのある桜井涼です。ご相談ありがとうございます。
入学前の知能検査等では異常が見られなかったのに、学年が上がったら発達障害が明らかになってきたという話をよく耳にします。しかも学習面ではまったく問題がないというケースも多いようです。実際に息子のクラスにも同じようなケースのお子さんがいます。
お母さんとしては、先生からこのような話をされたら、驚きと落胆が入り交じり、精神的に疲れてしまっているでしょう。落ち込んでいても親である以上、「この子は障がいを持っているんだ」と特別視をしないということが大切です。
●発達障害とは?
発達障害者支援法において発達障害は、このように定義されています。
『自閉症、アスペルガー症候群、その他広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの』と、難しく書かれていますが、発達障害は低年齢の段階でさまざまな症状が絡み合って発症するものということです。
大きく分けて、
・コミュニケーション障害(相手の言葉の意図を読むのが苦手など)
・社会性の障害(社会的にふさわしい行動が取りづらいなど)
・想像力の障害(同じ行動パターンを繰り返してしまうなど)
があります。
言葉や学習面に問題が出てくる場合もありますが、中には学習面は何ともなく日常生活に支障がある場合もあります。
●検査を受けるとは?
文部科学省が制定した『特別支援教育制度』に基づき、検査が行われます。
各地方自治体には、就学指導委員会があり、児童・保護者・学級担任・就学指導委員だけでなく、専門家の意見聴取も義務づけられています。
検査内容は、子どもが行う『知能検査』と保護者が記入する『社会生活能力検査』そして、親子で受ける『医学検査(無料)』の3つになります。その後、これらの検査結果を元にして、学校長から説明がなされます。
●親が大事にするべきこと
ただ落胆するのではなく、個性の一つだと受け止めることが大切です。
訳もわからず親や先生からの視線が変わってしまい、一番困るのは子どもです。検査を受け、子どもの状況を知ることが先へ進むためのカギになります。どんなものにでも対応方法がありますから、子どもが生活しやすいようにしてあげることが大事なのではないでしょうか。
大人の事情もありますが、今一番大事なのは子どもの事情です。お母さんは前向きに取り組む家庭が多いですが、お父さんもしっかり子どもを見てあげなくてはなりません。「普段からちゃんと見ていないからこんなことになるんだ!」なんてことは口が裂けても言ってはいけません。
二人の子どもなのですから。一緒に考えて協力して子どもを支えることが必要なのです。
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先生から発達障害を告げられたら、親は確実に落ち込みます。考えすぎてしまい、自分の方がおかしくなってしまうのではないかとさえ思ってしまうでしょう。
世の中には、勉強もできてコミュニケーションもしっかり取れて、想像力が豊かな人なんてなかなかいるものではありません。
親が子どもを信じてあげて、できないところを手助けしてあげてください。それだけで、子どもは自分らしく生活することができます。それが大事なところなのです。
【参考文献】
・『マンガでわかる心療内科』ゆうきゆう・著
(ライタープロフィール)
桜井涼(フリーライター)/新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!
本記事は「パピマミ」から提供を受けております。