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「就職したい」後押し 障害者にアドバイス 3人の成功例解説

 成功事例を通じて障害者の就労をアドバイスする講座が6日、横浜市都筑区の中川地域ケアプラザで開かれた。就労移行支援事業所のスタッフが講師になり、就労までの流れや克服すべき課題などを説明。精神障害者ら約20人が熱心に聞き入った。

 「都筑区生活支援センターこころ野」が主催。一般社団法人ペガサス(横浜市港北区)の社会福祉士・松葉菜都さん(36)、綜合キャリアトラスト(東京都)の相談支援員・小林義幸さん(30)が、就労支援に成功した3人の事例を解説した。

  ペガサスが支援した統合失調症の40歳男性の場合は、事業所内トレーニングで生活リズムの安定、体力アップなどを図り、企業実習では、簡単な仕事から段階的に難易度を上げていった。就職後は障害を開示した安心感の中で資格取得の目標も掲げ、充実した日々を送っているという。

  また、綜合キャリアトラストは、統合失調症の45歳女性が事業所に通所する中で、髪形や化粧などの身だしなみ、言葉遣いなどのビジネスマナー、自己理解などの課題を克服したこと、同社と就労支援センターの定着支援を受けて現在はフルタイムで働いている経緯について説明した。

  同市鶴見区から訪れた統合失調症の男性(33)は「入院が長くブランクがあるが大丈夫か」と質問、小林さんから「就労先は数多くあります」との回答を得てほっとした表情を見せた。「就職したいと思っていたので、講座はとても有益だった」と話した。

 【神奈川新聞】    2014.09.07 03:00:00


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