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神奈川)障害者と協働展「パラトリエンナーレ」 横浜

 障害者とアーティストの協働展「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」が横浜市の象の鼻テラスで開かれている。作品展示だけでなく、ダンスやサーカスなど、誰もが参加できるパフォーマンスプロジェクトも目玉の一つだ。

 8月下旬、知的障害者とのサーカスプロジェクトを展開するカトリーヌ・マジさん(ベルギー)のワークショップと成果発表会があった。「全員でケーキを作って」。マジさんの即興的な指示で、知的障害者やプロのダンサー、大人も子どもも体をめいっぱい使ってケーキのイチゴやロウソクなどを表現。観客も舞台に引き込み、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 総合ディレクターの栗栖良依さん(36)は、パフォーマンスについて「誰でも参加できる、人と人とのぶつかり合い。足が悪い人と踊るときは、相手ができない動きを直感的にカバーする。実社会でも補完するようになる」と話す。パラトリは今回が初めてで、3年後、6年後の継続開催を見すえる。6年後は東京五輪。「多様性が当たり前になればいい。パラトリは障害者と出会う場。常識を再考する足がかりになれば」

 9月25〜28日には、ロンドン五輪開会式などに参加したペドロ・マシャドさん(イギリス)のダンスワークショップ横浜市内であり、障害の有無にかかわらず参加者を18日まで募集している。28日の午後2時から、象の鼻テラスで成果発表やトークイベントもある。

 パラトリは、現代芸術の祭典「ヨコハマトリエンナーレ2014」の会期にあわせ11月3日まで。現在、展示替え中で9月18日から再展示。問い合わせは象の鼻テラス内の事務局(045・661・0602)。

2014年9月13日03時00分       朝日新聞


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