障害のある人が、ヨットの試乗を通じて海洋スポーツを体験する催しが14日、瑞ケ池公園(兵庫県伊丹市端ケ池5)で開かれた。秋晴れの下、参加した約15人は公園内の貯水池で約30分間、“小さな航海”を満喫した。
ヨットクラブ「B&G伊丹海洋クラブ」と市障害者スポーツ協会が主催。同クラブは同公園内の貯水池を拠点として活動しており、未経験者向けの試乗会を毎月開いている。今回は、補助が必要で乗る機会が少ない障害者の人々に、安心してヨットを楽しんでもらおうと企画した。
参加者は救命具を身に付け、スタッフの誘導で全長5・5メートルのカッター2艇に分かれて乗り込んだ。最初はやや緊張気味の表情だったが、帆がさわやかな風を受けて池の中央に進むと、岸に向かって手を振ったり、笑顔で言葉を交わしたりしていた。
同市の男性(25)は「あんなに速いと思わなかった。風が気持ちよかったので、また乗ってみたい」と充実した表情だった。
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ヨットの試乗体験を楽しむ参加者=伊丹市瑞ケ池5
2014/9/15 05:30 神戸新聞