橋上駅への改築が検討されている京都府南丹市八木町のJR八木駅舎をめぐり、エレベーターの設置方式に地元が注目している。JR西日本は外部から改札までと、改札からホームまでの昇降をエレベーター1基で共用する方式を想定するが、地元は利便性やバリアフリーの観点からそれぞれ専用エレベーターを求めている。
JR西と市がまとめた改築案では、駅の東西を結ぶ自由通路を設け、通路内に改札口を設ける。エレベーターは扉の両面が開閉する「共用貫通型」を導入し、東西に1基ずつ計2基設置する。
ホームに向かうには、地上から乗って自由通路へと昇った後、改札を通ってぐるっと回る形で同じエレベーターに逆側の開閉口から乗り込み、ホームまで降りる。この方式はJR西の意向という。
これに対し、障害者と家族、支援機関でつくる「口丹波障害児者の住みよいまちづくりをすすめる会」は「障害者や妊婦、高齢者には待ち時間が掛かり、歩く距離も増える」と懸念する。1日も市との会合で、地上と橋上の自由通路、改札内とホームの昇降のエレベーターを別々にする、同じ橋上駅の亀岡駅、園部駅と同方式の採用を訴えた。この場合は東西2基ずつ、計4基設置となる。市議会9月定例会の一般質問でも、同じ指摘が同町出身議員から相次いだ。
地元の懸念は、駅利用者の増加が見込まれることも背景にある。市交通対策室によると八木駅の利用者は、共用貫通型が普及する1日千人程度の駅を大幅に上回る、同3千人超に上る。さらに同駅西側で土地区画整理事業も計画されているからだ。同室は「事業主体のJR西に市民の意見を伝えながら、専用エレベーターの必要性を訴えたい」とする。
【 2014年09月16日 08時09分 】 京都新聞