障害者らが手がけた「さをり織」の作品展が17日、下関市竹崎町の下関大丸で始まった。下関市新地町で知的、身体障害者らの施設を運営するNPO法人ヒューマンネットワークピアが主催した。洋服や帽子、マフラーなど秋冬にぴったりの作品を多数展示・販売している。23日まで。
ヒューマンネットワークピアによると、さをり織は大阪で生まれた手織物。既製品では傷とされるほつれなどを個性ととらえ、多彩な表情の反物ができるという。下関大丸での展示は2年ぶり2回目で「冬が待ち遠しい秋のさをり織展」とタイトルをつけた。ヒューマンネットワークピアが運営する施設「みんなの家」では、障害者らが2001年からさをり織に取り組んでおり、できた生地は新地町の「Tailor P−cafe(テーラーピーカフェ)」で洋服などに仕立てて販売している。
ヒューマンネットワークピアの宮川昌子代表理事は「温かみのあるさをり織にぴったりの季節がいよいよやってきた。機械織りでは作れない一点ものばかり。手に取ってその魅力を感じてほしい」と話している。
午前10時〜午後7時半(最終日は午後5時まで)。会場では手織り機の体験もできる。
毎日新聞 2014年09月18日 〔下関版〕