障害者と健常者がともに安全運転をめざして技能を競う「奈良県安全運転フェスティバル」(県障害者運転者協会主催、朝日新聞奈良総局など後援)が20日、橿原市葛本町の県運転免許センターであり、約50人が得点を競いあった。
得点は運転免許証の試験と同じ100点満点からの減点方法。試験官を助手席に乗せ、S字走行や方向転換の技能を採点する。90点を出した大和郡山市の灰藤節子さんが優勝した。
奈良市の磯田恵三さん(72)は両足が不自由で、50年以上車を運転しているという。足を使わなくてもよいよう手元にアクセルとブレーキを操作するレバーをつけるなど、工夫を凝らした車を操る。結果は70点の7位。「残念だったが、私の生活に車は欠かせない。安全運転が出来ているかや道路交通法の再確認する機会になった」と気を引き締めた様子だった。
県障害者運転者協会が発足して以来、毎年催しており、今年で43回目。
2014年9月21日03時00分 朝日新聞