デザイン性の高い陶器製品のオリジナルブランドを製造する障害者就労支援施設エクスクラメーション・ファクトリー(京都府八幡市上津屋)のグループが、雑貨店ちょうちょスーベニアショップ(宇治市広野町)の運営を始め、全国の障害者施設の雑貨など国内外の手仕事を生かした製品を販売している。さまざまな社会問題に気付くきっかけになってほしいという。
■受注や販拡の拠点に
Tシャツ型の陶製の花器、レジ袋を素材にした紙のような触感のカラフルなバッグ、蛍光色のチョークとミニ黒板のセット、笑顔の形のクリップ…。店内はおしゃれな雑貨が並ぶ。
全国の障害者施設や障害者が多く働く企業、地場産業の小さな工場などの製品だ。いずれも洗練されたデザインが特徴で、訪れる女性たちの目を引いている。
運営するのは、エクスクラメーション・スタイル(京都市伏見区)のグループ。八幡市で発足し、高い技術を持つ障害者の製品に、デザインの概念を採り入れ、大手通販会社や企業から受注を得るなど、福祉とビジネスをつなぐ活動をしてきた。これらの経験を生かし、全国の障害者施設の良質な雑貨販売の拠点にしたいと同店の運営を1月から始めた。従来からのアジア雑貨に加え、徐々に障害者製品などの品ぞろえを増やしている。
店のマネジャー秋保行宏さん(42)は「見本市のように、おもしろい商品を展示し、一括受注の窓口になるなど、販路を増やす継続的な支援をしたい。ストーリー性のある雑貨を楽しんでほしい」と話す。店のオリジナル商品の製造を各地の障害者施設に呼び掛け、販売することも計画している。
同店は市植物公園向かい。
【 2014年09月24日 08時50分 】 京都新聞