双葉郡の障害者らが利用し、東京電力福島第1原発事故により休止していた大熊町の障害者通所支援施設「おおくま共生園」は29日、田村市船引町北鹿又字沼ノ下の現地で開所式を行い、関係者が新施設の完成を祝った。10月1日に事業を再開する。
新施設は鉄骨平屋建て、建築面積704平方メートル。県の補助を受け建設した。18歳以上の知的障害者を対象とし、クリーニング事業を通して就労継続支援を行う。利用者は双葉郡を中心に、震災前と同規模の38人が作業を行う見通し。式では、施設を運営する社会福祉法人県福祉事業協会の山田荘一郎理事長が「震災から3年半がたち、ようやく再開することができた。復興に向けた大きな一歩になる」とあいさつ、施工した中里工務店と設計・監理の清水公夫研究所に感謝状を贈った。
田村市に建設された「おおくま共生園」の新施設
(2014年9月30日 福島民友トピックス)