日本赤十字社神奈川県支部と横浜市営地下鉄は先月末、駅職員を対象に「視覚障害を知るコース」を市営地下鉄新横浜駅で開いた。
同障害者が安心して駅を利用できるよう、駅職員に接し方や対応方法を学んでもらうことが目的。同支部では今回のような公共交通機関や飲食業、ホテル業など、高齢者や障害者も多く利用する集客性の高い施設と連携することにより、安心感の高い街にすることを目指している。
「コース」は4日間行われ、各日駅職員10人前後が参加。同支部職員が講師となり、講義と実技指導を行った。
講義では、視覚障害は人それぞれ千差万別であること、例えば、本は読めても歩行ができないケースがあることなどを紹介。実技では、駅ホームや改札口・エレベーター・エスカレーターなど構内での的確な誘導方法を伝えた。どちらも熱心に耳を傾け、真剣に取り組む姿が見られた。
駅職員からは「とても役立つ内容だった。この体験を生かしたい」や「日ごろからの案内方法を再確認できた」「視覚障害者の気持ちがよく分かった」といった声が上がっていた。
日本赤十字社神奈川支部では「視覚障害者と日常的に接する駅職員に体験しもらえて良かった。今後も継続したい」と話している。
ホームで日赤職員から解説を受ける駅職員
2015年2月5日 タウンニュース