【恵庭】街中でキャンドルをともす「恵庭シーニックナイト2015」(実行委主催)が、7、14、15日の夜に市内各所で開かれる。9回目となる今年は、使用するキャンドル約1万5千本の3分の1を市内の障害者就労支援事業所で製作した。実行委は「地元の人の手でイベントを盛り上げたい」と意気込んでいる。
シーニックナイトは、冬の恵庭観光を盛り上げようと、市民有志が2007年から始めた。今年は町内会や中学校、大学、企業など23団体が参加。道と川の駅「花ロードえにわ」や国道36号沿い、黄金ふれあいセンターなど16会場で幻想的な光がともされる。
使用するキャンドルはこれまで小樽のろうそく店から購入していたが、今回は約4700本を市内恵み野西の障害者就労支援事業所「ワークスタジオ恵庭」(落合信也代表)の20~50代男女の利用者約20人が4カ月かけて製作した。
同事業所では作業の一環で、利用者がろうそく作りに取り組んでいた。昨冬、落合代表(38)が「利用者が自分の仕事の成果を見る機会になる」と、久保純一実行委員長(53)に持ち掛け、久保実行委員長も「多くの地元の人が関わることにつながれば」と応じた。恵み野商店会など10会場で使用される。来年は全てのキャンドル作りを同事業所に発注予定という。
7日は花ロードなど13会場、14日は恵み野商店会など3会場、15日も同商店会など2会場でいずれも午後5時ごろから点灯する。
久保実行委員長は「たくさんのろうそくの光がともる様子は本当に感動的。北海道の冬ならではの絶景を多くの人に堪能してほしい」と話す。問い合わせは、久保実行委員長(電)090・6219・9602へ。
(02/04 16:00) 北海道新聞