心臓や腎臓などに機能障害を抱える内部障害者が公共交通機関の優先席を利用しやすくしようと、仙台市交通局はバスと地下鉄の車内に「ハート・プラスマーク」の表示を始めた。市の広報やホームページでもマークの意味を説明し、乗客に理解を求めている。
マークは10年ほど前、内部障害者が集まるNPO法人「ハート・プラスの会」(本部・名古屋市)が作製。優先席に座った内部障害者が他の乗客に非難されるトラブルがあり、発案した。障害者はマークをかばんなどに付けて乗車する。
マークは北九州市や熊本市のバスや電車でも採用されている。だが妊婦であることを示す「マタニティマーク」などと違って国の認定を得られていないため、全国的には普及していない。
ハート・プラスの会の鈴木英司さん(53)=京都市=は「仙台市に活動を理解してもらい、ありがたい。仙台をきっかけにマークを全国に広め、内部障害者の負担を減らしたい」と話している。
会によると、内部障害者は全国的に増加傾向にあるという。仙台市ではことし3月末現在で9461人と、身体障害者全体の約3割を占める。
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仙台市バスと地下鉄の優先席で表示が始まった「ハート・プラスマーク」
河北新報-2012年12月25日火曜日
マークは10年ほど前、内部障害者が集まるNPO法人「ハート・プラスの会」(本部・名古屋市)が作製。優先席に座った内部障害者が他の乗客に非難されるトラブルがあり、発案した。障害者はマークをかばんなどに付けて乗車する。
マークは北九州市や熊本市のバスや電車でも採用されている。だが妊婦であることを示す「マタニティマーク」などと違って国の認定を得られていないため、全国的には普及していない。
ハート・プラスの会の鈴木英司さん(53)=京都市=は「仙台市に活動を理解してもらい、ありがたい。仙台をきっかけにマークを全国に広め、内部障害者の負担を減らしたい」と話している。
会によると、内部障害者は全国的に増加傾向にあるという。仙台市ではことし3月末現在で9461人と、身体障害者全体の約3割を占める。

仙台市バスと地下鉄の優先席で表示が始まった「ハート・プラスマーク」
河北新報-2012年12月25日火曜日