発達障害や不登校、子育て支援に関する佐賀大学の教育フォーラムが、佐賀市で開かれた。同大が2010年から研究を進める、地域や医療と連携した教育プログラムの成果発表や今後の特別支援教育の在り方をめぐる講演などがあった。
不登校の診療ガイドライン作成に取り組む同大の藤田一郎教授は「ひきこもりだからといって、そっとしておくのはよくない。学校に行かなくても家事の手伝いなど、活動を一つでも増やすことが自己肯定感につながる」と指摘した。
記念講演した文部科学省の樋口一宗・特別支援教育調査官は来年、国連の「障害者の権利に関する条約」を批准することを視野に、今後の特別支援教育が、普通学級で分け隔てなく学ぶインクルーシブ(障害者を包容する)教育へと移行する方針を紹介。「誰もが相互に尊重し合い、多様さを認め合う社会を目指さなければならない」と強調した。
佐賀新聞-2012年12月26日更新
不登校の診療ガイドライン作成に取り組む同大の藤田一郎教授は「ひきこもりだからといって、そっとしておくのはよくない。学校に行かなくても家事の手伝いなど、活動を一つでも増やすことが自己肯定感につながる」と指摘した。
記念講演した文部科学省の樋口一宗・特別支援教育調査官は来年、国連の「障害者の権利に関する条約」を批准することを視野に、今後の特別支援教育が、普通学級で分け隔てなく学ぶインクルーシブ(障害者を包容する)教育へと移行する方針を紹介。「誰もが相互に尊重し合い、多様さを認め合う社会を目指さなければならない」と強調した。
佐賀新聞-2012年12月26日更新