新潟市秋葉区の小須戸地区で30日、民生委員らが、1人暮らしの高齢者や障害者ら約160世帯に、おせち料理を届けた。ことしは初めて小須戸中の生徒も参加。手書きのメッセージを添えて「元気によい年をお迎えください」と手渡すと、お年寄りも笑顔で受け取っていた。
おせち料理の宅配は、秋葉区社会福祉協議会が毎年実施。小須戸地区では10年前から、安否確認も兼ね、民生委員らが家を訪ね、手渡している。今回は「福祉に関心を持ってもらおう」と小須戸中にボランティアを募り、1年生の女子5人が初参加した。
生徒は民生委員ら22人とともに、手分けをして訪問。黒豆やだて巻き、数の子などが詰まった折り詰めを渡すと、涙を流して感謝するお年寄りもいた。おせち料理を受け取った女性(70)は「正月に来る孫が一足先に見られたようでうれしい。元気が出ますね」と喜んだ。
宅配を終えた小須戸中生徒の一人(13)は「思った以上にたくさんのお年寄りが地域にいると分かった。今後も、一緒にお話をするなど、お手伝いをしたい」と話した。

お年寄りにおせち料理を届ける小須戸中の生徒ボランティア(左)ら=30日、新潟市秋葉区
新潟日報-2012/12/31 12:48