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知的障害者教育の先駆者、田村さんしのぶ 絵本や書「彼の理想に触れて」−湖南の図書館

 ◇13日まで

 知的障害者教育の先駆者として知られる田村一二氏(1909〜95)が残した作品などを展示する「田村一二と一麦(いちばく)寮展」が、湖南市中央5の同市立甲西図書館2階展示コーナーで開かれている。13日まで。

 田村一二氏は、「日本の障害者福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄氏らと共に1946年、近江学園を設立。さらに一麦寮の創立にも関わり、寮長を務めた。障害を持つ人、持たない人、老人、若者が共に生きる理想郷「茗荷(みょうが)村」を構想し、82年に同村を旧愛東町(現東近江市)に開いている。

 今回、田村氏自身の手による皿や絵本の原画、本、書、絵のほか、一麦寮に住んでいた障害者10+件らの作品も含め数十点を展示。中にはいろいろな動物が集まっている様子を描いた絵もあり、田村一二記念館の吉永太市代表(80)は「いろんな人が一緒に暮らす理想が込められている」と解説。「作品を通じて、田村さんの理想に接してもらえれば」と話している。

 開館は午前10時〜午後6時。休館日は月、火曜。問い合わせは同図書館(0748・72・5550)。

毎日新聞 2013年01月09日 地方版

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