脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会は20日、障害者と健常者が支え合う地域づくりなどをテーマにしたシンポジウムを岩手県盛岡市で開いた。高次脳機能障害者の家族や医療・介護関係者ら約30人が参加した。
気仙地域リハビリテーション広域支援センター(大船渡市)の金野千津センター長(49)ら5人が意見交換した。
金野センター長は、震災の津波で道路が浸水して自宅に戻れなくなった元利用者が、遠慮してセンターの施設に避難せず、近くの小屋で一晩過ごした例を紹介した。
「地域に開かれた施設と思って運営していたが、そうではなかった。地域の人たちが訪れやすくなる取り組みが必要だ」と語った。
NPO法人いわて脳外傷友の会イーハトーヴ(盛岡市)の堀間幸子代表(62)は昨年4月、運営する障害者の就労支援事業所を市中心部に移転したことを報告した。
通所者は30代、40代が中心。高齢化の進む町内会で歓迎を受け、来月には町内会と交流ボウリング大会を開くという。堀間代表は「障害を理解してもらうには地域と一緒に活動することが重要だ」と強調した。
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障害者と地域のかかわりについて意見が交わされたシンポジウム
河北新報- 2013年01月21日月曜日
気仙地域リハビリテーション広域支援センター(大船渡市)の金野千津センター長(49)ら5人が意見交換した。
金野センター長は、震災の津波で道路が浸水して自宅に戻れなくなった元利用者が、遠慮してセンターの施設に避難せず、近くの小屋で一晩過ごした例を紹介した。
「地域に開かれた施設と思って運営していたが、そうではなかった。地域の人たちが訪れやすくなる取り組みが必要だ」と語った。
NPO法人いわて脳外傷友の会イーハトーヴ(盛岡市)の堀間幸子代表(62)は昨年4月、運営する障害者の就労支援事業所を市中心部に移転したことを報告した。
通所者は30代、40代が中心。高齢化の進む町内会で歓迎を受け、来月には町内会と交流ボウリング大会を開くという。堀間代表は「障害を理解してもらうには地域と一緒に活動することが重要だ」と強調した。

障害者と地域のかかわりについて意見が交わされたシンポジウム
河北新報- 2013年01月21日月曜日