障害者におしゃれを楽しんでもらおうと、服飾専門学校「神戸カレッジ・オブ・ファッション」(神戸市中央区楠町5)が20日、神戸産業振興センター(同区東川崎町1)でファッションショーを開催し、車いすの障害者6人が舞台でスポットライトを浴びた。
6人の服は社会人クラスに通い、重度障害の夫への介護経験を持つ同市長田区の女性(64)が制作。袖に付いたファスナーの開閉で腕を通さなくても着られる服や、おむつを替えやすいように前部に2本のファスナーを取り付けたズボンなど、工夫を凝らした。
モデルを務めた大阪府富田林市の岡沢幸紀さん(34)は10年前、長女穂の佳さん(10)の出産時、脳内出血を起こし約3カ月間意識が戻らなかった。その後、回復したものの高次脳機能障害と診断された。この日は、赤と黒のチェック生地がアクセントになったマントを羽織り、舞台で笑顔を見せた。車いすは夫慎さん(40)が押し、穂の佳さんは岡沢さんと同じ生地で作った服を着て寄り添った。岡沢さんは「ショーに参加できて本当にうれしかった。この服を着て家族で海を見に行きたい」と喜んでいた。
毎日新聞 2013年01月21日 〔神戸版〕
6人の服は社会人クラスに通い、重度障害の夫への介護経験を持つ同市長田区の女性(64)が制作。袖に付いたファスナーの開閉で腕を通さなくても着られる服や、おむつを替えやすいように前部に2本のファスナーを取り付けたズボンなど、工夫を凝らした。
モデルを務めた大阪府富田林市の岡沢幸紀さん(34)は10年前、長女穂の佳さん(10)の出産時、脳内出血を起こし約3カ月間意識が戻らなかった。その後、回復したものの高次脳機能障害と診断された。この日は、赤と黒のチェック生地がアクセントになったマントを羽織り、舞台で笑顔を見せた。車いすは夫慎さん(40)が押し、穂の佳さんは岡沢さんと同じ生地で作った服を着て寄り添った。岡沢さんは「ショーに参加できて本当にうれしかった。この服を着て家族で海を見に行きたい」と喜んでいた。
毎日新聞 2013年01月21日 〔神戸版〕