聴覚障害者の自立支援活動をするNPO法人「デフサポートおおさか」(大阪市中央区常盤町2)が、保健師による健康相談を始めた。聴覚障害者は、病院に行っても手話通訳者がいないために治療の説明を十分に受けられなかったり、病気の予防法を聞く機会が少ないのが現状。同NPOは、簡単な健康診断をしたり、生活全般の相談を受けるなどして生活の向上を手助けする。
先月23日、同NPO事務所内の喫茶「Deaf Cafe手話楽々」で初の相談活動が行われた。ボランティアの保健師が、訪れた人たちの体組成測定や血圧測定を実施。その数値を基に保健師は「体重や血圧は常に測って」などと助言していた。スクリーンで仕切りをし、プライバシーにも配慮した。
また「役所から届く公共料金の通知文書の内容がよく分からない」といった相談もあり、スタッフが郵便物の内容を手話で説明した。相談内容によっては、関係先に問い合わせをし、介護保険の利用方法や医療機関につなぐ支援もしていく。
山口八千代理事は「手話通訳者への依頼内容の7〜8割は医療関係。特に高齢者は筆談が苦手な人が多く、治療についての説明の理解も不足しがち」と指摘。「障害のある人は『分からない』とあきらめず、気軽に相談してもらいたい」と話す。
健康相談は毎月1回、最終週の水曜日午前10時〜正午。問い合わせは、デフサポートおおさか(ファクス06・4302・5811、電子メールdeafnet@mtb.biglobe.ne.jp)。
毎日新聞 2013年02月09日 地方版
先月23日、同NPO事務所内の喫茶「Deaf Cafe手話楽々」で初の相談活動が行われた。ボランティアの保健師が、訪れた人たちの体組成測定や血圧測定を実施。その数値を基に保健師は「体重や血圧は常に測って」などと助言していた。スクリーンで仕切りをし、プライバシーにも配慮した。
また「役所から届く公共料金の通知文書の内容がよく分からない」といった相談もあり、スタッフが郵便物の内容を手話で説明した。相談内容によっては、関係先に問い合わせをし、介護保険の利用方法や医療機関につなぐ支援もしていく。
山口八千代理事は「手話通訳者への依頼内容の7〜8割は医療関係。特に高齢者は筆談が苦手な人が多く、治療についての説明の理解も不足しがち」と指摘。「障害のある人は『分からない』とあきらめず、気軽に相談してもらいたい」と話す。
健康相談は毎月1回、最終週の水曜日午前10時〜正午。問い合わせは、デフサポートおおさか(ファクス06・4302・5811、電子メールdeafnet@mtb.biglobe.ne.jp)。
毎日新聞 2013年02月09日 地方版