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Channel: ゴエモンのつぶやき
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障害者権利条例:制定に向け「茨城につくる会」発足 差別事例集作成へ /茨城

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 障害者の人権を守る条例制定に向け活動してきた「茨城に障害をもつ人の権利条例をつくる準備会」は23日、つくば市の「イーアスつくば」で会合を開き、「茨城に障害のある人の権利条例をつくる会」を設立した。同様の条例は、千葉県など3県1道2市で既に制定されている。今後は、条例作りの基礎とするための県内の差別事例集作りなどに取り組む。

 同会設立に向けては、自立生活センターの「いろは」(水戸市)の稲田康二さん(43)と「ほにゃら」(つくば市)の斉藤新吾さん(37)ら約10人が世話人となり、11年に準備会を設立。県内各地で全5回の勉強会を実施し、会発足に至った。

 県内の障害者団体約10団体が参加した設立大会では、「誰もが尊厳をもって暮らせるように、ともに手を取り合って条例制定を目指そう」と決意表明。障害者関係団体のネットワーク作りや条例の土台となる差別事例を集めるためのワークショップなどを行い、条例制定を県に働きかけていく。

 稲田さんは「障害者への差別、偏見、無理解はなくなっていない。障害を持つ人が嫌な思いをしない、させないために条例作りを進めていきたい」と話す。斉藤さんは「障害を持つ人の声がきちんと反映された実効性のある条例を目指していきたい」と意気込む。

 設立大会後には、自身も車椅子を使用している内閣府の東俊裕・障害者制度改革担当室長による記念講演が行われ、約100人が参加した。

 東室長は、障害者差別について、直接的な差別だけでなく「障害者が利用できない社会システムを作ってきたため、障害者の社会参加の機会が奪われている」と社会のあり方自体に差別があることを指摘。06年に国連総会で「障害者権利条約」が採択され、国が批准に必要な国内法の整備を進める中での条例制定の動きについては「地域の中で差別をなくすことは地域社会全体をよりよいものにする取り組み」と意義を強調した。

 つくる会は賛助会員を募っている。問い合わせは、いろは(029・252・8486)

毎日新聞 2013年02月24日 地方版

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