◆市盲人図書館 立体名画に触れ 鑑賞
視覚障害者向けのグッズや、ボランティア団体の活動などを広く紹介する啓発イベントが二十三日、川崎市川崎区の市福祉センターで開かれた。
パソコンとデータをやりとりできる点字ディスプレーなどの電子機器、点字のトランプなどが展示されたほか、立体化した「モナリザ」「富嶽三十六景」などの名画を触って鑑賞できるコーナーや、自分の名前を点字で打つコーナーなどが設けられた。市視覚障害者福祉協会の有資格者による健康マッサージ体験コーナーは、多くの来館者でにぎわっていた。
イベントの主催は、市が視覚障害者を支援しようと一九六二(昭和三十七)年に開設した「盲人図書室」が前身の市盲人図書館(川崎区)。ここでは全国の視覚障害者向け図書館とデータベースを共有し、点字や録音図書の貸し出し、製作にあたっている。長じてから視覚を失った人のために点字、パソコン、料理の教室や歩行訓練なども行う。
市内の視覚障害者は昨年三月現在、約二千二百人。飯田秀隆館長は「障害者は情報不足になりがち。イベントの参加者を通じて、口コミで情報が広がっていくことも期待したい」と話していた。
◆作品など300点 作業の実演も
川崎市宮前区内に十三ある障害者施設の利用者らが作った作品や商品など約三百点を集めた「宮前区障害者施設連絡会作品展示会」が、宮前市民館で開催中だ。二十七日まで。
区社会福祉協議会と区作業所連絡会の主催。ネックレスやコースターなどのほか、各作業所を紹介するパネルなども展示されている。また、車いすなど障害に関わるグッズの展示や作業の実演などもある。
「障害者の働く施設がどんなものなのか知ってもらうと同時に、作っている商品を見てもらい、販売の道を作りたい」と同連絡会担当者。作業所で販売した商品の収益は、雇用されている障害者の給料となる。ただ、多い人でも月二万円程度だという。
入場無料。午前十時から午後三時まで。
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手で触って立体化された名画を鑑賞する来館者=川崎区で
東京新聞-2013年2月24日
視覚障害者向けのグッズや、ボランティア団体の活動などを広く紹介する啓発イベントが二十三日、川崎市川崎区の市福祉センターで開かれた。
パソコンとデータをやりとりできる点字ディスプレーなどの電子機器、点字のトランプなどが展示されたほか、立体化した「モナリザ」「富嶽三十六景」などの名画を触って鑑賞できるコーナーや、自分の名前を点字で打つコーナーなどが設けられた。市視覚障害者福祉協会の有資格者による健康マッサージ体験コーナーは、多くの来館者でにぎわっていた。
イベントの主催は、市が視覚障害者を支援しようと一九六二(昭和三十七)年に開設した「盲人図書室」が前身の市盲人図書館(川崎区)。ここでは全国の視覚障害者向け図書館とデータベースを共有し、点字や録音図書の貸し出し、製作にあたっている。長じてから視覚を失った人のために点字、パソコン、料理の教室や歩行訓練なども行う。
市内の視覚障害者は昨年三月現在、約二千二百人。飯田秀隆館長は「障害者は情報不足になりがち。イベントの参加者を通じて、口コミで情報が広がっていくことも期待したい」と話していた。
◆作品など300点 作業の実演も
川崎市宮前区内に十三ある障害者施設の利用者らが作った作品や商品など約三百点を集めた「宮前区障害者施設連絡会作品展示会」が、宮前市民館で開催中だ。二十七日まで。
区社会福祉協議会と区作業所連絡会の主催。ネックレスやコースターなどのほか、各作業所を紹介するパネルなども展示されている。また、車いすなど障害に関わるグッズの展示や作業の実演などもある。
「障害者の働く施設がどんなものなのか知ってもらうと同時に、作っている商品を見てもらい、販売の道を作りたい」と同連絡会担当者。作業所で販売した商品の収益は、雇用されている障害者の給料となる。ただ、多い人でも月二万円程度だという。
入場無料。午前十時から午後三時まで。

手で触って立体化された名画を鑑賞する来館者=川崎区で
東京新聞-2013年2月24日