新潟市内の障害者就労支援施設が、同市産の安納(あんのう)芋と紫芋を使ったお菓子を「福祉の新潟市ブランド」として売り出そうと、共同で商品開発に取り組んでいる。23日に同市中央区関屋大川前の社会福祉法人「新潟しなの福祉会 あどばんす」で試作・試食会があり、5施設がクッキーやマフィンなどを持ち寄ったほか、できたての石焼き芋をペースト状にした。
市内8施設が共同しており、この日は「あどばんす」や「豊栄福祉交流センター クローバー」(同市北区)など5施設が参加した。試作品は基本的に焼き芋をペーストにしたものを使用しており、練り込んで焼き上げたマフィンや丸めてトリュフにしたものなどがお披露目された。参加者は食べた感想や意見などを寄せ合った。ペーストの試作もあり、参加者は作り方を確認していた。
芋を提供したのは、同市北区の農業、土佐林一義さん(62)。同区は葉たばこ農家が多かったが、喫煙者の減少などから生産をやめる農家が続出。約35ヘクタールもの農地が余ってしまったという。耕作放棄地の増加を食い止めようと、同市西区、通信インフラ販売、渡辺伸明さん(53)が親戚の土佐林さんに安納芋と紫芋の栽培を提案した。土佐林さんは昨年春から栽培を始め、昨年10月、約2トンが実った。渡辺さんは施設長らと焼き芋機を共同購入するなどの協力もしている。
「クローバー」の川崎英司センター長(60)は「共通レシピを作って施設が商品を融通し合ったり、商品までいかなくてもペースト状にしたものを菓子店に卸して加工してもらったりと、施設の関わりはいろいろ考えられる」と期待する。今後、市内の他の施設にも参加を呼びかけていくという。
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安納芋や紫芋を使ったお菓子の試作品=新潟市中央区関屋大川前のあどばんすで
毎日新聞 2013年02月24日 地方版
市内8施設が共同しており、この日は「あどばんす」や「豊栄福祉交流センター クローバー」(同市北区)など5施設が参加した。試作品は基本的に焼き芋をペーストにしたものを使用しており、練り込んで焼き上げたマフィンや丸めてトリュフにしたものなどがお披露目された。参加者は食べた感想や意見などを寄せ合った。ペーストの試作もあり、参加者は作り方を確認していた。
芋を提供したのは、同市北区の農業、土佐林一義さん(62)。同区は葉たばこ農家が多かったが、喫煙者の減少などから生産をやめる農家が続出。約35ヘクタールもの農地が余ってしまったという。耕作放棄地の増加を食い止めようと、同市西区、通信インフラ販売、渡辺伸明さん(53)が親戚の土佐林さんに安納芋と紫芋の栽培を提案した。土佐林さんは昨年春から栽培を始め、昨年10月、約2トンが実った。渡辺さんは施設長らと焼き芋機を共同購入するなどの協力もしている。
「クローバー」の川崎英司センター長(60)は「共通レシピを作って施設が商品を融通し合ったり、商品までいかなくてもペースト状にしたものを菓子店に卸して加工してもらったりと、施設の関わりはいろいろ考えられる」と期待する。今後、市内の他の施設にも参加を呼びかけていくという。

安納芋や紫芋を使ったお菓子の試作品=新潟市中央区関屋大川前のあどばんすで
毎日新聞 2013年02月24日 地方版