ベンチャー企業のサイバーダイン社(茨城県つくば市)は今年七月にも、開発した装着型の福祉用ロボットスーツ「HAL」を使い、障害者らを対象にした訓練事業を、鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大の白子キャンパスで始める。市は、在宅の重度障害者を対象に訓練費用を補助し、支援する。
HALは、人が手足を動かそうとした時に脳から流れる電気を、体表のセンサーで読み取り、ひざやひじなどの関節部のモーターを動かす。装着した人が思った通りにロボットの関節が動き、動作を助ける。
サ社は、医療機器や医薬品の研究開発、産業の創出を促す「みえライフイノベーション総合特区」事業の一環として、鈴鹿医療科学大内にトレーニング室を設置。足に障害があったり、筋力が弱っていたりする人向けに、歩行や立ったり座ったりなどの訓練で、運動機能の改善を促す事業を始める。
サ社は訓練の充実を図りながら、中部、関西地方でのHALのPR、同大や地元企業と連携した周辺機器の研究開発も進める考えだ。
先月には、市身体障害者福祉協会などがサ社社長の山海(さんかい)嘉之筑波大教授による講演会を開いた。山海教授は、医療用認可に向けた開発の現況や臨床実験での効果を紹介。「利用方法の開拓などを県、市や地元の人たちと一緒に進め、地域貢献したい」と話した。
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講演会でHALの紹介をする山海嘉之筑波大教授(左)=2月22日、鈴鹿市内で
訓練が始まるのに合わせて鈴鹿市は、在宅で身体障害者手帳一、二級を持つ人を対象に補助を始める。一回七千円の訓練費を、三回分まで全額補助する。四回以降は個人での負担になる。市内に対象者は千人おり、二〇一三年度当初予算案に二千二百万円を盛り込んだ。市障害福祉課は「障害者の自立支援が目的で、利用状況に応じて対象の拡大も検討していく」と話している。
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HALの動作を体験する人たち=2月22日、鈴鹿市内で
中日新聞-2013年3月8日
HALは、人が手足を動かそうとした時に脳から流れる電気を、体表のセンサーで読み取り、ひざやひじなどの関節部のモーターを動かす。装着した人が思った通りにロボットの関節が動き、動作を助ける。
サ社は、医療機器や医薬品の研究開発、産業の創出を促す「みえライフイノベーション総合特区」事業の一環として、鈴鹿医療科学大内にトレーニング室を設置。足に障害があったり、筋力が弱っていたりする人向けに、歩行や立ったり座ったりなどの訓練で、運動機能の改善を促す事業を始める。
サ社は訓練の充実を図りながら、中部、関西地方でのHALのPR、同大や地元企業と連携した周辺機器の研究開発も進める考えだ。
先月には、市身体障害者福祉協会などがサ社社長の山海(さんかい)嘉之筑波大教授による講演会を開いた。山海教授は、医療用認可に向けた開発の現況や臨床実験での効果を紹介。「利用方法の開拓などを県、市や地元の人たちと一緒に進め、地域貢献したい」と話した。
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講演会でHALの紹介をする山海嘉之筑波大教授(左)=2月22日、鈴鹿市内で
訓練が始まるのに合わせて鈴鹿市は、在宅で身体障害者手帳一、二級を持つ人を対象に補助を始める。一回七千円の訓練費を、三回分まで全額補助する。四回以降は個人での負担になる。市内に対象者は千人おり、二〇一三年度当初予算案に二千二百万円を盛り込んだ。市障害福祉課は「障害者の自立支援が目的で、利用状況に応じて対象の拡大も検討していく」と話している。
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HALの動作を体験する人たち=2月22日、鈴鹿市内で
中日新聞-2013年3月8日