札幌市豊平区の平岸中央商店街にある障害者就労支援カフェ「すけっとハウス」は3日、収益金の1割を東日本大震災の被災者に寄付する復興支援を始めた。運営する札幌市のNPO法人「RSジンジャー」理事長の高柳礼緒奈さん(30)は「我々の活動は微力だと思うが、被災地の方々を忘れないというメッセージを伝えたい」と話している。【坂本太郎】
同ハウスは昨年11月、札幌市の空き店舗活用事業を利用し、閉店した電器店を改装しオープン。発達障害や身体に障害がある約15人が勤務し、日・月曜以外の午前11時〜午後2時に営業している。
これまで被災地支援の一環として、冬期間に一つの場所に集まって過ごすことで節電を図る「ウォームシェア運動」を呼びかけてきたが、春を迎えたことから寄付活動に取り組むことにした。毎週水曜の収益金の1割を、被災児童の受け入れなどを続けている札幌市の任意団体「むすびば」に寄付する予定。
従業員で発達障害がある田村英雄さん(22)は「給料がもらえ、働いていることを実感できるし、やりがいがある。東北の皆さんは震災で心を痛めた。何としても支援したい」と話した。
駅前で従業員からチラシを受け取り初めて入店したという厚別区の佐々木幸夫さん(81)は「彼らの誠実な姿勢にひかれて寄ってみたくなった。寄付は大変良い取り組みだと思う」と笑顔だった。
高柳さんは「障害を抱えた両親が周囲からの受けた支援の恩を返したい」と、障害者の自立支援のために料理教室を開催したことがきっかけで昨年、NPO法人を設立した。カフェ営業のほか、近隣の高齢者宅の雪かきや家事補助といった生活支援、英語レッスンなどで収入の多角化を図り、従業員の時給は800円と道の最低賃金を上回っている。
毎日新聞 2013年04月03日 22時03分
同ハウスは昨年11月、札幌市の空き店舗活用事業を利用し、閉店した電器店を改装しオープン。発達障害や身体に障害がある約15人が勤務し、日・月曜以外の午前11時〜午後2時に営業している。
これまで被災地支援の一環として、冬期間に一つの場所に集まって過ごすことで節電を図る「ウォームシェア運動」を呼びかけてきたが、春を迎えたことから寄付活動に取り組むことにした。毎週水曜の収益金の1割を、被災児童の受け入れなどを続けている札幌市の任意団体「むすびば」に寄付する予定。
従業員で発達障害がある田村英雄さん(22)は「給料がもらえ、働いていることを実感できるし、やりがいがある。東北の皆さんは震災で心を痛めた。何としても支援したい」と話した。
駅前で従業員からチラシを受け取り初めて入店したという厚別区の佐々木幸夫さん(81)は「彼らの誠実な姿勢にひかれて寄ってみたくなった。寄付は大変良い取り組みだと思う」と笑顔だった。
高柳さんは「障害を抱えた両親が周囲からの受けた支援の恩を返したい」と、障害者の自立支援のために料理教室を開催したことがきっかけで昨年、NPO法人を設立した。カフェ営業のほか、近隣の高齢者宅の雪かきや家事補助といった生活支援、英語レッスンなどで収入の多角化を図り、従業員の時給は800円と道の最低賃金を上回っている。
毎日新聞 2013年04月03日 22時03分