Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

全国障害者スポーツ大会・卓球 斎藤さん金 伊藤さん銅 千歳

 【千歳】岐阜県で開催された全国障害者スポーツ大会(厚生労働省など主催)で、千歳身体障害者福祉協会の斎藤実さん(58)が卓球の上肢障害40歳以上の部で金メダル、伊藤希(のぞみ)さんが視覚障害者の卓球「サウンド・テーブル・テニス」(STT)39歳以下の部で銅メダルに輝いた。

 斎藤さんは2歳の時にポリオにかかり、左腕と右足に障害が残った。卓球を始めたのは小学3年。「走るのは弱いけど、卓球では上級生にも勝てる」と、懸命に取り組んだ。

 全国大会は10月中旬に開かれ、斎藤さんは3度目の経験。斎藤さんの部門は腕の障害が対象で3人が参加した。足にも障害がある斎藤さんにとっては不利な戦いだが、相手を左右に振る「普段通りの戦い方」で全勝し、初めて優勝した。目標はパラリンピック出場。「どこまでできるかわからないけどね」と笑いながらも、夢へ向かって練習を続ける。

 伊藤さんが出場したSTTは、アイマスクを着けて、音のなるピンポン球をころがして打ち合うスポーツ。

 北海道高等盲学校の専攻科で指圧師を目指す伊藤さんは、25歳のころに右目の3割と左目の視力を失った。STTに出会ったのはその直後。「気分が落ちん込んでいたけれど、思いっきり動けてうれしくなった」と練習に励んだ。

 全国大会は今回が初出場で、伊藤さんの部門では4人が挑んだ。伊藤さんは総当たり戦で3戦1勝して銅メダルを獲得。勝った試合では2セットを相手にとられながらも、得意のラリーで逆転。「何も考えず必死だった。でも、まさかメダルが取れるとは」と驚きながら、うれしそうな笑顔を見せた。

北海道新聞-(11/02 16:00)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 17470

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>