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タイと日本の障害者が協力して被災地支援

 障害者の自立を支援するタイ・チェンマイの団体と、多久市のNPO法人が、東日本大震災で被災した障害者を支援する「ひまわりコースター」作りを続けている。手織りの工程をタイで、アイロンがけや糸の始末などは多久で行う「共同作品」。多久市のNPO法人が1枚200円で販売を続けて2年余り。販売枚数1600枚、寄付金は20万円を超えた。

 手織りコースターは阪神淡路大震災の復興のシンボル「ヒマワリ」を植える運動からヒントを得て生まれた。チェンマイの障害者が木綿糸を使い16センチ四方の色鮮やかな手織り布を作成。半年に一度、千枚を多久市のNPO法人「ヒーリングファミリー財団」が運営する作業所に送っている。

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タイから送られた手織りの布を、コースターに仕上げる利用者=多久市多久町の国際協力・障がい者支援センター「愛のかけはし」

 多久市では利用者12人が糸のほつれを手直しし、アイロンをかけ、袋詰めしている。仕上げ作業を担当する舩山紀代美さん=多久町=は「タイの色遣いは面白いし、すごいなあと思う。売れたらいいなと考えながらアイロンをかける」と話す。

 タイに中古の車いすを贈るプロジェクトで両国を行き来する大垣内勇理事長によると、2004年のスマトラ沖地震に対する日本からの支援は迅速で手厚く、東日本大震災以降は、今度は何か自分たちにもできることはないかという連絡が、チェンマイの支援団体に相次いでいたという。

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タイと日本の障害者が共同で作った色鮮やかな「ひまわりコースター」

 「障害者は常に助けられる存在ではなく、被災して自分よりももっと困っている障害者のために何かしたいという思いで作業している」と大垣内さん。コースターは「作った人の思いを一緒に持ち帰ってもらいたいから」と法人が運営する「国際協力・障がい者支援センター『愛のかけはし』」で販売している。震災直後は売上の全額を自然災害の被災障害者を支援する団体「ゆめ風基金」に寄付していたが、現在はゆめ風基金、タイの障害者の工賃、日本の障害者の工賃に、3分の1ずつあてている。

 問い合わせは同センター、電話0952(74)4380。

佐賀新聞- 2013年06月12日更新

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