県と県社会福祉協議会は、災害時などの緊急時に障害者らが周囲に提示して助けを求める「おねがいカード」=写真=を作成した。
三つ折りの名刺サイズで、氏名や緊急連絡先のほか、かかりつけ病院や常備薬、使用している医療器具などの欄がある。1人あたり4枚ずつ配布し、あらかじめ必要事項を記入した上で、財布や非常用持ち出し袋に入れて持ち歩くことを想定している。カードは、今年新たに改訂した障害者向けの災害対応手引きに添付し、県内で障害者手帳を持つ7万3383人(2012年現在)の自宅に郵送するほか、難病患者や発達障害を持つ人など約7000人にも、支援団体を通じて配布する。
災害対応の手引きは08年に策定されたものを、東日本大震災を踏まえて改訂。津波や放射線被害の項目を追加し、障害別に必要な備蓄品や事前対策などを詳述した。協議会は「震災では避難所などでの障害者支援の不十分さが指摘された。手引きに基づいて障害者自身が備える『自助』と公的支援の『公助』に加え、周囲が協力して支える『共助』を、おねがいカードで広げたい」と普及を呼びかけている。
カードや手引きは、協議会のホームページからのダウンロードも可能。点字データもある。問い合わせは協議会(019・637・4466)。
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被災時、障害者の味方 県など作成・郵送
(2013年6月13日 読売新聞)
三つ折りの名刺サイズで、氏名や緊急連絡先のほか、かかりつけ病院や常備薬、使用している医療器具などの欄がある。1人あたり4枚ずつ配布し、あらかじめ必要事項を記入した上で、財布や非常用持ち出し袋に入れて持ち歩くことを想定している。カードは、今年新たに改訂した障害者向けの災害対応手引きに添付し、県内で障害者手帳を持つ7万3383人(2012年現在)の自宅に郵送するほか、難病患者や発達障害を持つ人など約7000人にも、支援団体を通じて配布する。
災害対応の手引きは08年に策定されたものを、東日本大震災を踏まえて改訂。津波や放射線被害の項目を追加し、障害別に必要な備蓄品や事前対策などを詳述した。協議会は「震災では避難所などでの障害者支援の不十分さが指摘された。手引きに基づいて障害者自身が備える『自助』と公的支援の『公助』に加え、周囲が協力して支える『共助』を、おねがいカードで広げたい」と普及を呼びかけている。
カードや手引きは、協議会のホームページからのダウンロードも可能。点字データもある。問い合わせは協議会(019・637・4466)。

被災時、障害者の味方 県など作成・郵送
(2013年6月13日 読売新聞)